神の化身の代筆者です。
情けない己:第六百四十三章
痛みなく死ねる方法は、そそり立つ崖から堕ちるのならば、崖から堕ちた瞬間には痛みを感じる間もなく、この世を去れる。
しかし、その後に、自殺の痛みがやってくるのであり、その痛みとは、指の爪を一枚ずつ剥がしとり、腹を切り裂き内臓を取り出すような痛みが次から次へとやって来るが、既に死んでいるのだから、死ぬこともできず痛みだけを味わい続ける。
そして、自殺をしたことを悔い病んでも、それは綿綿と絶えることはなく、自殺者に与えられる一万年間の彷徨いとともに続く。
今生に降りてきた理由は過去章で話しているのだから、自殺をするという行為自体が、意気地無しの情けない者の行いであり、後悔をしても取り返しがつかず、意気地無しで情けない己であることを知る思いは、爪を剥がされる痛みよりも、自殺の真の痛みが心の痛みであることを知り、心の苦しみは癒されることは無い。
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