あいつの得点法 【前編】 | 澤宗紀の『やりすぎくらいがちょうどイイ!』ブログ

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頭の中身は小学3年生。
明日にサラマポ!
中身はからっぽ。
来世はまじめに頑張ります。


「普通、誰でも初対面って、まぁまぁ印象いいだろ。そこから、付き合っていくうちに、その人の悪い部分を見つけて、変わっていく。まぁ、あれだな、減点法だよな。」


大学の頃。



幼稚園教諭の資格をとる学科でも、演劇部でもそいつとは同じで常に一緒だった。 


なんで、そんな会話になったか、もう20年くらい前だから思い出せないけど、そんな話の続きをちょっと、したり顔で語り出した。



「俺は初対面は『嫌い』から入るんだ」


ふむふむ。それで?



「そこから、相手のいい所を見つけていく。。  そういう得点法なんだ。」



……って言葉を この前。



ウチの奥さんに家事のダメ出しをされながら


「できてるトコも見てくれよ…」


と心の中で呟いた時にふと思い出した。


そいつは、いつも一緒にふざけてて、役者としても面白く、とにかく頭の回転が速い。


頭の中に色んな雑学のストックがめちゃくちゃあって、特に映画、音楽、プロレスの知識は異常ってくらい持ち合わせていた。


俺がレスラー時代も度々相談してはアイディアを貰って、バトラーツの若手興行のイベント名の「鮫肌バトラーツ」、女子レスラーのバチバチの「女王バチ」もあいつが名付け親。


去年、テンガが協賛のDJとプロレスのコラボイベントにゲストで参加した時、そいつは別ルートでDJとして参加していて、色んなイベントに顔を出すちょっとした有名人になっていた。


演劇部以来のステージ上での共演で俺らはテンションMAX。



これは、そんな集合写真。




そんなあいつが、3月のある朝。



出勤で原付を運転中、車にはねられ 亡くなってしまった。






(後半へ。)