黒船襲来! | 三軒茶屋カット専門店 PASSIONE オーナーブログ ‘情熱散髪師’

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東京は世田谷、三軒茶屋にある小さなヘアカットサロンのマイペースブログでございます。

令和3年6月某日、ツイニサンチャムラニイコクノフネオリタツ。

読み辛っ!

[遂に三茶村に異国の船降り立つ]と書きました。黒船襲来当初に思いを馳せて昔風に書いて見ましたがめちゃくちゃ読み辛いだけでした。

何のことかと言うと、巨大ヘアカットチェーン店が遂に三茶に進出して来たという話です。知っている方がほとんどかと思いますが、QBハウスというお店です。言わずと知れた、低価格でのクイックカットの先駆け的な存在です。色々な場所にあるのは知っていたけど、遂に三茶にまで来てしまったか!と少しあたふたしつつも冷静を装ってカッコつけつつもヒヤヒヤしているような複雑な心境で過ごしております。しかも西友の1Fという超好立地!!

自分は以前から理美容業界においてはチェーン展開というビジネススタイルに違和感を感じていました。というのも、理美容業界ではスタッフ1人1人にかなりの先行投資がされて来ているからです。まずは国家資格が必要なので専門学校へ行く必要があります。2〜3年かけて免許を取得し、通常であればアシスタントとしてゴミみたいに安い給料で働く期間に突入します。因みに自分のアシスタント時代の月給は13〜14万円程度でした。この金額をどう捉えるかは人それぞれですが、拘束時間が長く、労働の内容も先輩のパシリみたいな雑務も多いためゴミみたいに安い給料と表現しました。技術職であるため、休みを使って講習会などにもよく参加しました。しかも全て自腹です。先輩方も教えてはくれるけど、やはりそこは競争社会なのでそれほど丁寧には教えてくれません。更に言うならたいした上手くもないのにやたら威張りたがる先輩がとても多かったです。なので自腹切ってでも講習会に行く方がよっぽど勉強になりました。あと、カットに使うハサミなども勿論自腹です。ハサミ1丁で通常3〜5万円位はするので10数万円の給料ではかなりキツかったです。そしてハサミは定期的に研ぎに出します。通常年に2回くらい研ぎに出します。研ぎ代は1丁あたり約2〜3千円です。いっぱしの美容師になると数本のハサミを所持して使い回すので、研ぎ代も一度で6〜8千円かかります。これも全て自腹です。その他にもまだまだ細かい自腹はあります。自分の名刺や指名客などに送るDMのハガキ代。ひどい店になるとそのハガキにコピーするインク代や電気代まで取る店もありました。

と、長くなりましたが理美容師は色々とお金をかけてやっと1人前になって、それでも経営者から搾取されているのです。今の時代は多少マシになったかも知れないけど、まだまだ現場は搾取され続けています。

だから現場をやらないオーナーがふんぞり返っているような理美容チェーン店が大っ嫌いなのです。現場をやったこともない、理美容の国家資格も持っていないオーナーもたくさんいます。お店でお客さんに施術出来るようになるまでどれだけのお金と時間がかかっていることか。。。

熱くなってしまいましたが、いかに巨大黒船が襲来しようとも、自分の技術や接客を信じて今後とも地道にやっていきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いします。

黒船襲来後も変わらず来てくれたラブリーなお客様方、ありがとうございました♪

その他のお客様方もお待ちしてます。

浮気しないでね☆(笑)


ではまた!

ゴウでした♪