自家製のオシメと介護バッグについて
さて、情けないことに思い出して仕事中まで泣き崩れる有様ですが、うさこが永眠する前に宣言したとおり、思い出しながら介護記録を残しておきます。(写真は生前に撮ったものです)
ある時期から、うさこは立つことも歩くことも難しくなり、転んだら起き上がれない状態になりました。
やむを得ず足をマッサージをして2~3時間は自家製のオシメを付けてバッグに入れると、少し回復して短時間なら立てりました。
自家製と呼称していますが、すべて家にあった物を流用しています。
1.
バスタオルを二つ折りにして、菱形に置き、上部の角に犬用のペットシーツを敷きます。(うさこのゲージには犬用のペットシーツを使っていました)
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そこに下半身を乗せて、ペットシーツの3分の1を股に挟みます。
3.
さらに菱形に置いたバスタオルの角を股に挟みます。
4.
菱形の横端で腹を包みます。
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もう一方で、さらに腹を包みます。
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するとオシメっぽくなります。
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適当な大きさのバッグに入れます。(このバッグはたまたま家にありました。小型犬用かも。人間が使うバッグでも大きさが合えば使えると思います)
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足元のチャックを閉めて、頭だけ出しておきます。
9.
バスタオルの余った部分で枕を作り、完成です。この瞬間、めちゃくちゃかわいいです。
元気な頃は暴れるので、いい子にしてバッグに入るなんて不可能だったと思いますが、弱ってからは調度よい休憩ベッドになったようで、この体勢でよく熟睡していました。
2~3時間休ませると、また少し立ったり歩いたりできていました。
オシメで尿も糞もするのですが、あくまで休憩が目的の補助的なものと考えたほうがよいと思います。
やはり立っている時のほうがトイレをしやすいようなので、私が寝る際も2~3時間おきに起きてバッグから出し、立ってトイレをさせてあげる(食事もさせてあげる)ことにしていました。
うさこ、ありがとう
深夜、うさこが永眠しました。
約束どおり、最後は抱っこしたまま私の腕の中で眠るように力が抜けていきました。
ありがとうありがとうと何度もお礼を言いました。
実は、私は年始のインフルエンザ完治後も何故か軽い咳が続いていたのですが、最近すこし咳が酷くなった気がして、昨日に受診したのです。
軽い気管支炎だろう、自然に治るだろうと思っていたのですが、レントゲンの結果、肺に影があり、医師からは、
「最近無理してませんか?激しい運動をせず、抗生物質を服用して、ゆっくり睡眠してください。そうすれば回復すると思いますが、酷くなると命に関わることもあるんですよ。」と言われました。
医師の前では「わかりました…」と答えましたが、心の中では「無理だ、うさこの介護は絶対に続ける」と思ってました。
うさこは一度に多くは飲み込めないので、夜中に何度か起きて、すりつぶした食材をスポイドで少しずつ飲ませている状態でした。オシメはしているものの、やはり立った姿勢がトイレをしやすいようなので、夜中に何度か起きて自家製介護バッグから出し、トイレのために立たせてあげる必要もあったのです。
医師からどう言われようと、私はゆっくり睡眠する気なんて全くありませんでした。
その夜、うさこは永眠しました。
まるで私の体のことを知って、無理をさせないようにしてくれたようでした。
偶然なのは分かっていますが、そんな気がしました。
もっと書きたいことはあるのですが、今日はここまでにします。
ブログ終了について(うさこのことを書く理由)
少し前の話ですが、このブログは終了する予定でした。
日常については多くの仲間たちとFacebookやTwitterで語り合えている現在、知り合い以外の方々が私なんかの日常を読みたいはずもなく(笑)、あまりブログを書く意味がない状態だったのです。
そのため、一部の方はご存知ですが、「凡人の起業」に特化したブログを新たにWordPressというソフトウェアを使って開設するつもりでした。そのほうが自身の成長にもなり、起業する方々にとって参考になるかも、という考えでした。
急成長した起業家の本やブログが遠い存在に思える方にとって、自分のような小さな起業家の話なら身近に思える部分もあるかな、と思ったのです。
そんな矢先、うさこの介護が始まり、深い意味はなくブログに書きました。しかし、書いているうちに、この介護記録はミニウサギなどを育てている方々の参考になるかも、と思い始めたのです。
犬や猫は鳴くためマンションなどでは許可がないと育てられないですが、ミニウサギは鳴かない(実際は小さく鳴きますが)ので、マンションなどで育てている人が増えています。しかも、ご飯は日々改良されており、平均寿命7歳といわれるのに、うさこは13歳。これからも長寿のミニウサギは増えるでしょう。
きっと介護する人も増えるはずですが、ミニウサギの介護用品や介護情報はほとんどありません。
何年も一緒に暮らした大切なミニウサギの寿命を感じながら介護するのは悲しい面もあると思いますが、このブログの最後がその方々の参考に少しでもなればいいな、と思っています。同じ悲しみを味わった人間がいることを読んで、少しでも支えになれたらと思っています。
そして、これは人間のエゴですが、そうすることでうさこの命に意味があった気になれて、私の悲しみも半減できるのでは、と思うのです。
綺麗事を並べ立てても結局は自分のためですね、すみません。笑
うさこの介護をしている間はアメブロさんにお世話になります。
うさこ続報3
ここ数日のうさこは、ほとんど自力でご飯を食べず、リンゴやニンジンをすりつぶしてストローに入れ、ストローを介した口移しで食べさせています。
実は、このために280円で鳥用のスポイドを買った(うさぎ用は売ってない)のですが、先の穴が割と大きいのにも関わらず、リンゴ等のすりつぶしが通らず詰まるので、やむを得ず透明のストローを使っています。でも、私の息でストローを吹いて食べる様子は、母親のような気分で何だか幸せを感じます(笑)。スポイドも水分を飲ませるのには便利で役立っています。
また、足をマッサージすると短時間だけ立つことはできますが、長時間立ったり歩こうとすると転んでしまい、暴れるけど起き上がれない状態です。
そのため、まずはゲージを小さくしました。これまでは犬用の大きなゲージを二つ組み合わせたものがうさこのスペースで、元気に走り回る姿をよく見ていました。
13年前、私がワンルームマンションに住んでいた頃、うさこを2980円で買いました。狭い部屋なので、うさこのゲージも小さく、仕事から帰ったらゲージから出して走り回らせていました。コードを噛んだりするので、放し飼いには出来ないのです。もっと大きなゲージにしていつでも走り回らせてあげたい、そういう気持ちもあって、何年か努力して少し広めの家に移り住んだことを思い出しました。懐かしいです。
しかし、もう走り回るスペースは必要ないことを覚悟しました。
そして、小さくしたゲージに有り合わせの材料で回廊を作り、壁にもたれながら立ったり歩いたりできるようにしました。
まったく立たないのは筋力が弱ると思い、このような改築を施しましたが、一日の半分以上は以前に書いた自家製オシメと自家製ベッドで休ませている状態です。
でも、うさこは今日も生きて私の手をペロペロと舐めてくれています。
うさこ続報2
うさこにWebカメラを設置しました。これで外出先でも様子を見ることができます。
Webカメラ初日、時折うさこの様子を会社で見ることができて安心でした。
夜、うさこが大丈夫そうなので少しでも早く帰ろうと仕事をラストスパートした後、ふとWebカメラを見ると…
うさこが倒れてる!まったく動かない…
うさぎは外敵から身を守る本能で、立ったまま寝ます。他のうさぎは知りませんが、うさこが横になって寝る姿は見たことありません。危険な状態か、もう死んでいるのか、そのどちらか…
よりによって誰もいない時にこんなことになるなんて…
倒れそうな気持ちを抑え、すぐに会社を出て、エレベータを待てず非常階段を駆け下りました。ビルを出て駅へ走り出しました。
走りながらiPadでWebカメラを見ると、うさこは倒れたまま動いていません。
「だめだ、まだ死なないで、頼むから待ってて」
駅に到着すると、偶然にもすぐに電車が来ました。
電車の中で倒れているうさこを見ながら、
「うさこ!うさこ!もう少しだから待ってて!待ってて!!」と何度も声をかけながら、周囲には「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝りました。電車内で迷惑ですが、iPadの画面が見えた周囲の人たちは理解してくれたようでした。
すると、私の声が聞こえたせいか、うさこが倒れたままピクッと動いたのです。(Webカメラは音声も出る)
「まだ生きてる!」
電車には人がいっぱいなのに涙が出てきました。
長い時間が経ち、電車が駅に着いた瞬間、また走り出しました。
日頃運動していてよかった、全力で走り続けることができました。
時折iPadを見ても、うさこは倒れたままでした。
汗だくで家へ着いた瞬間、うさこの元へ。
倒れたうさこを抱っこすると、
まだ息がありました!
手に水をつけて口元へ近付けたのですが、反応なし。
とにかく水分と食べ物を。
抱っこしたまま台所へ行き、リンゴを噛み千切って、小さくしたリンゴをうさこの鼻元へ。美味しそうな匂いに反応したので口元へ。弱々しくですが少しだけ食べてくれました。少しだけでも、とりあえず良かった。
おそらく足が痛すぎて倒れたのでしょう。いつも通り自家製のオシメとバスタオルでくるみ、仰向けにしてバッグで足を休ませることにしました。
今は午前4時。
うさこをバッグから出してゲージへ入れてみると、とりあえず立てました。レタスも食べました。
超ストレスで私の心臓のほうが止まりそうだったのですが、落ち着いた今も余韻で腹痛です。それくらい、倒れたうさこの姿は衝撃的でした。
とりあえず一命をとりとめて良かった。
その反面、こうして徐々に覚悟させられてるのかな、本番の練習をさせられてるのかな。
そんな考えが頭をよぎった夜明け前の時間です。