「再登校日を迎えるまで(1)~順調な歩み出し~」 の記事の続きです。
 
 
夏休みの宿題について、息子は訪問カウンセラーの先生と約束をしていました。
夏休みドリルを1日2ページ進める。
音読の宿題は必須か、リコーダー練習の楽譜はどれかを友達に確認しておく。
 
私は、息子が自力で宿題を進めることができるか見守るだけです。
 
そうするつもりだったのです。
 
なのに・・・。
始業式までに宿題が終わらなかったら、学校に行きたい気持ちが消えてしまうかもしれない。
そう思ったら、黙っていることができませんでした。
 
私と息子の会話(その1)

(私)今日、お姉さん(訪問カウンセラーの先生)が、何を友達に聞いておいてって言ったんだっけ?
(子)リコーダーの練習用の楽譜と、音読やるかどうか。
(私)じゃあ、後で〇〇くん(友達)のお母さんに聞いてみるね。
   あとお姉さんが、読書カードを書いておいてって言ってたよね?
(子)明日学童で書いてくる。

 

上野先生の添削(その1)
 
先読み
提案
これをすると自分の問題という意識が芽生えませんので、任せておいてかまいません。
忘れていたら、次の訪問の時にカウンセラーから注意してもらいますので。

「お母さん、友達に聞いて」と言われたら聞くようにしてください。
読書カードを書くことも、自分で管理させてください。

 

私と息子の会話(その2)
 
(私)宿題、1学期に受けるはずだったテスト20枚くらいはできそう?
(子)できない。
(私)テストの優先順位は低いかな。
   学童の持ち物セットから外して、計算ドリルとノートを代わりに入れた方が良いと思うけど、どう?
(子)うん、そうする。

 

上野先生の添削(その2)
 
全部、母親主導ですね。
子どもが自己管理できなくなるので、なくしていきましょう。
今は夏休みで、失敗してもいい時期なので。

「できていない → カウンセラーが注意 → 自分でやらないとという意識」
の繰り返しで自己管理できるようになっていきます。
親が言ってくれているうちは、自分で意識しようとはしません。

 

 

1つ言い始めたら、あれもこれも止まりません。

これが翌日も続きます・・・。

 

私と息子の会話(その3)
 
(私)音読の宿題、〇〇くん(友達)に聞いたら、毎日じゃなくてもいいから好きなところを10回は読むんだって。
(子)ふーん。

(私)自由研究用の写真、現像してきたから確認して。
(子)これで大丈夫。
(私)買い物があれば言ってね。昨年の自由研究は模造紙に書いたけど。
(子)今年も模造紙に書くから買っておいて。

 

上野先生の添削(その3)
 
全部管理
親が完全に管理しているので、これではダメダメです。

 

本当に、ダメダメでした。

 

私と息子の会話(その4)
 
(私)宿題で、マル付けするものがあれば出して。
(子)ある!夏ドリルの算数は全部終わらせてきた!
(私)そうなんだ。算数が終わったんだね。
   じゃあ、マル付けしちゃうね。
(私)何箇所か間違いがあるから、付箋つけておいたよ。
(子)えーっ、間違ってるの?

 

上野先生の添削(その4)
 
間違いのチェックは仕方ないかもしれませんが、これも管理になるので、止められるなら止めて下さい。

 

 
そして、先生からダメ出しの長い長いメールが・・・。

 

上野先生からのメール(抜粋です)

完全に管理しています。
〇〇(息子)は言われたことをやるだけになっているので、自分の問題という意識は低いです。
親がやり過ぎているから甘えているだけで、親が甘えさせているとも言えます。
これは変えていかないといけません。

学校にはお母さんはいないので自分で何でもできるように、受け止めるだけにしてどんどん失敗させて、自分の問題と意識できるようにしていきましょう。
 
自由研究のことやマル付けの声かけも、全部しなくていいです。
カウンセラーが介入できますので、任せるようにしてください。

基本は自己管理にしていかないといけないですし、親が管理しているから甘えているだけで、〇〇(息子)はもうできる力は十分にあります。
それは奪ってはダメですよ。

また1つずつやっていきましょう!
 
 
やってしまいました。
これでは息子は、宿題を自分の問題と捉えられるはずもありません。
 
夏休み中で、しかも訪問カウンセラーの先生がサポートしてくださっている環境です。
いくらでも失敗を経験させるチャンスだったのです。
 
 
上野先生からのメールで、ハッとさせられました。
息子には自己管理する力があるのに、私がそれを奪っている・・・
 
私は息子の力を信じることができていないのだと思いました。
 
先生からのメールには、こんなことも書いてありました。
 
「いやいや、最近はとても対応が上手になってきたので忘れてましたが、昔の〇〇さん(私)がこうだったことを思いだしましたよ(笑)」
 
はあ・・・。
先読みの提案をしないように。
息子が自分で考えて動くように。
復学支援を受け始めてから、 ずっと意識してきました。
せっかくここまで、私自身の対応を変えようと頑張ってきたのに。

私はなにも変わっていないのでは???

 

自分自身に呆れ、ひどく落ち込みました。
混乱し、私の気持ちは大きく揺れてしまいました・・・。
 
(次に続きます)

 

 

にほんブログ村 子育てブログ 不登校・ひきこもり育児へ
にほんブログ村

 


不登校・ひきこもりランキング

 

 

♢♢支援を受けている復学支援機関です♢♢

(上野先生のHP)

不登校支援グループ エンカレッジ