小学生を対象としている復学支援機関について、主人に相談してみることにしました。

私たち夫婦の間では、大事なことは主人が決めてきました。
今回も、主人がNOと言えば話を進めることはできません。
 
主人は私の話を怪訝そうに聞いていましたが、最後に「慎重に選ばないとダメだな。もし面談に行くなら日程調整するから」と言ってくれました。
 
私はすぐに、3つの支援機関に相談メールを送りました。
「あくまでも我が家のケース」ですが、このような感じで進みました。
<機関A>
家庭教育支援コースと復学支援コースがあるうち、復学支援コースは枠がいっぱいとのことで、支援の申し込みはできませんでした。
<機関B>
翌日に代表の先生から電話をするので、インテークカウンセリングを受けた方がいいか、支援が我が家に合っているか、確認してほしいとの連絡がありました。翌日、代表の先生と電話でお話しました。
<機関C>
心療内科通院歴と、精神抑制薬等服薬の有無の確認があり、子どもの状態により支援を受けられない場合があるとの連絡がありました。それを前提に、面談日程を調整しました。
 
私たちが後に支援を受けることを決めた不登校支援グループ エンカレッジは、<機関B>です。
 
5月24日、代表の上野先生からお電話をいただきました。
先生は、これまで相談してきた誰とも違いました。
私の話を温かく聞いてくださるだけではなく、質問に対して端的に明快に答えてくださったのです。
先生からは、支援プログラムに対する確固たる裏付けと実績に基づく自信のようなものが伝わってきました。
そして、不登校という重苦しい内容であるはずなのに、なぜか終始明るさが漂っていたのです。
 
5月30日、主人と私は上野先生のインテークカウンセリングを受けることになりました。
息子はひどく怖がりで留守番ができないことをお伝えしたところ、先生がわざわざ最寄駅のファミレスまで来てくださることになりました。
支援の内容とは関係ないのですが、先生と初めてお会いしたとき、あまりの若さに驚きました。
なんとなく、年配の威厳のある感じの方の登場を想像していました。
 
事前に、先生の著書『今、子どもの不登校で悩んでいるあなたへ』を読んでいきました。
当日は、主人も私も先生にお伺いしたいことが山のようにありました。
まだ支援を受けると決まったわけでもないのに、先生は私たちの良くない子どもへの対応を指摘してくださり、質問にも丁寧に答えてくださいました。
 
当日のメモより
◎親が先回りしている家の状況と、親のいない学校での環境とのギャップについていけていない。自立面の成長が必要。
◎親の接し方を変えることが先。そうすることで子どもが変わっていく。
◎「学校は楽しく」というのは親の価値観。価値観を押し付けないように。学校に行くのが楽しくはならないだろうが、行かなければならないことを教えていくしかない。
◎学校に行くよう促さない、休んでいる日も勉強などの管理はしない。
◎息子は、敏感さだけでなく、さぼりの傾向が強いと思われる。学校に行くのが不安な子より、さぼり傾向の子の方が支援が長引く。
◎親がなんとかしてあげたいという思考を変えた方が良い。ただし、子どもが混乱しないよう急には変えないこと。
 
支援を受けることになった場合の登校プログラムや、訪問カウンセリングについての説明も、十分納得できるものでした。
支援を受けるかどうかをよく検討して、1週間程度でご連絡することになりました。
 
もう1つの<機関C>です。
 
6月5日に、主人と私は都内のお店で面談をしていただきました。
支援の大まかな流れは、エンカレッジと似ているところもあるように感じました。
ただ、エンカレッジと比べて、家庭内対応がかなり厳しい印象を受けました。
もしかしたら、その分、より短期間で子どもが復学できるのかもしれません。
でも、そのとき弱り切っていた私は、息子に対して厳しい対応を最後までやり通す自信が持てませんでした
 
訪問カウンセラー、メンタルフレンドの件でも大きな違いがありました。
エンカレッジは担当のカウンセラーの先生を派遣するとの説明でした。
機関C>の場合は、メンタルフレンドを派遣することもできるけれど、基本的には自分たちで近隣の大学生を家庭教師として探してもらうことになるとのことでした。
大学生の方がアルバイトの時給も安く交通費もかからないというメリットがありますので、家庭の事情や考え方次第なのかもしれません。
ただ、私にはもう、大学生を探し出す力が残っていませんでした。
支援丸ごと、プロの力に頼りたいと思いました。
 
<機関C>へは、3日以内にご連絡することになりました。
 
復学支援を受けるかどうか、受けるとすればどちらにするか。
これ以上、息子に辛い思いをさせないために、この選択を誤るわけにはいきません。
主人は「支援を受けてみよう。ただ、こちらにお願いして学校に戻れなかったから、じゃあ次はこちらというわけにはいかない。1回勝負だろうな。この支援は母親がメインになるだろうから、自分(私)がこっちと思う方を選んだ方が良い」と、選択権を私に与えてくれました。
 
「エンカレッジに支援をお願いしたい」
私が主人に伝えたとき、「名古屋だから遠いのが気になるけどね」と言いましたが、やはり主人もエンカレッジでと思っていたようでした。
※訪問カウンセラーの先生は、東京在住の方に訪問していただけます。
 
もう一度、上野先生にご連絡をすることにしました。
先生の声をお聞きして安心したかったのかもしれません。
家に帰り着くまで待てませんでした。
空き地を見つけ、そこから先生に電話をし、主人と私で代わる代わるお話をさせていただきました。
 
最後は主人が「支援をお願いします」と伝えました。
 
エンカレッジとは偶然出会ったのではありません。
私たちが遠回りをして、ようやくたどり着いた場所でした。

 

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