以前も記事にしたことがあるけれど、

アメリカ人はとにかく言い逃れが上手い!


(しつこいけれど、私が言う「アメリカ人」は、私の生活の範囲内に住んでいる、仕事仲間や友達、地域の住人たちを指す)


私には持ち合わせていないスキル。(皮肉じゃなくて本気で尊敬。)

他人に落ち度があったとしても、すぐに自分だけが悪かったかのように謝ってしまう日本人と違い、

アメリカ人は常に堂々と責任転嫁する。

責任転嫁、言い逃れというとネガティブに聞こえるが、

上述したように私はこれを列記としたスキルと呼ぶ。

(前にも書いたが、アメリカは訴訟の国だからなのか、時には自分の立場を守ることが道徳よりも大事にだったりするんじゃないかと思う。)


先日、クラスの子どもの持ち物が紛失した。

すぐに全保護者に連絡をして、別の子が持ち帰っていたことが判明し、スピード解決したのだが、

実は同様のことが同じ生徒に3、4回目起こっており、

1月に入ってからこれが2回目。

いつも問題を処理するのは私の役目。




アシスタントに任せたことも何度かあるけど、


いつも保護者にトンチンカンなことを言ったり、


ネガティブなコミュニケーションを避けるがために、こちらが伝えたいことを伝え切らなかっりしてよりややこしいことになったりするので、


もう自分でやった方が早いし楽、と思って全部やってしまう。


そんなリーダーの元で仕事をする仲間は育たないとは分かっているけれど、


もうはっきり言って何回言ってもダメだから諦めた知らんぷり


私の期待値が高すぎるのかとも思うけど、そんなに難しいこと頼んでないし。


これがリーダーとしての私の力量の限界なんだろうなー。


でもね、いつも言うようにアメリカ人と言っても人種も育ちもバックグラウンドもみんなバッラバラだからそういう人たちを同じ方向に向かせるのって、ものすごく気力を使う。


スタバでマネジメントやってた時も、シフト時間に出勤してこないスタッフに電話すると、


「私、黒人だから遅刻は当たり前なの」って自らを人種差別するような発言をしてしらばっくれる人なんかもたくさんいたし。


最初の頃は「私がリーダーとして力不足だから足並みが揃わないんだ」と反省していたけれど、


私こそアメリカ人の爪の垢でも煎じて飲めばいいのだ。


もう「私が悪うございました」精神が染み付いている私にはかなり難しいけれど、


力不足に悩み、ストレスを感じる時は「私のせいではない」と思うようにしている。


自分を責めるのが大得意な私にとって、この仕事は楽しいことばかりではなく、


もうリーダーを辞めたくなることもある。




私の仕事の半分は保護者のクレーム処理、問題解決のようなものなので、


全て真面目に捉えて対応していたらメンタルがやられてしまう。


全てをコントロールしようとせず、

自分の仕事ぶりを褒めてあげることもしなければやっていけない。


私の性格は大雑把なところはこれでもかというほど適当だが、

実はどうでもいいような細かいことが気になったりもする。

その日のうちに問題が解決しなかったら夜も寝付けないこともある。



クレームの話に戻る。


持ち帰るものを管理、手渡しするのはクローザーの仕事なので、


また同じミス?勘弁してよ。とちょっと苛立ってしまったが、

保護者に謝り、チームともう一度しっかり話し合って同じミスが起こらないようにする、と約束。

(↑この、ミスを認めて改善策を伝えることろ、すごく日本人的だと自分でも思う。まずアメリカ人は謝らない。非を認めたら負け。笑)

チームに再度改善策を提示した。

電球持ち帰り用のバッグを渡す前に、バッグの中身を見せて持ち帰るべきものが全部入ってるか保護者と確認する。

電球もし教師が手一杯で、保護者にバッグを手渡すことが出来なかったら、口頭で確認する。

電球既に保護者には持ち物全てに名前を書く、水に濡れるものはウォータープルーフのラベルを貼ることをお願いして徹底しているから、

持ち帰り用のバッグに物を突っ込む前に、必ず名前をダブルチェックする。

これだけ言って、再度同じことが起こったら、もう私の責任ではない。

と思いながらチームに「じゃ、よろしく!」と言うと、

“I’m surprised the parents don’t check it on their own.”

と1人の教師がコメント。

そう、これがアメリカ人。

自分は悪くない。

保護者が悪い。

と言いたそうなコメント。

今回のは一例で、この話だけ聞くと私の捉え方の問題のように思えるかもしれないが、


こんなことが日常茶飯事で、私はこの『自分には落ち度がない』という考え方をアメリカ人がこの国で生活、成長する過程で身につけた『言い訳のスキル』と思っている。

その教師の一言に同乗して、他の2人の教師も「そうよそうよ!」とすごい言い訳のオンパレードが始まる。

私も確かに、無くなっちゃいけないものなら保護者が自分で逐一確認、管理すべきだと思うので、


「教師も手渡す前に確認するけど、今後は自分でも確認してくださいね」と保護者に伝えたのだけれど、


アメリカ人は自分が責任転嫁することにも、他人に責任転嫁されることにも慣れてるから、


「あ、そうね、今後自分で確認するわ。」となる。


日本人だとどうなるかな?といつも思う。


「何この人、私のせいって言いたいの?」って思う人もいるように思う。


日本人は自分が悪くなくても謝っちゃう人が多いから、自分でストレス溜めてるよね、とよく思う。


アメリカに移住したての頃は『えっ!?何、この責任転嫁!』と思っていたけれど、


今ではちょっと見習いたいとまで思える。


そんなことでストレス溜まるのも馬鹿らしいし。


適当な仕事ぶりも、日本人と比べると「えっ!?」って最初は思っていたけれど、


最近は、そんなにストレスためて頑張らなくてもいいよねー。と思える。笑


日本ではみんなが真面目でみんなきちんとしてるから適当にやるのは難しいかもしれないけど、


私は息子を毎朝せかして出勤するより、


「ごめーん、また遅れちゃった!朝起きるの苦手でさ!!」と開き直ることにしてからだいぶ楽になった。笑


話はちょっと逸れたけど、まぁ、そんなに頑張らなくても世界はまわるし、ビジネスにも影響ないし、自分も家族も大事に出来るよねっていう話。


言い訳と責任転嫁、バンザイ🙌笑