さて、ホノルルマラソン当日。
色々な困難が待ち受けていたので、
今後ホノルルマラソンに初めてチャレンジする方々のために
ホノルルマラソンの心得8ヶ条を記録しておこうと思います。
①シャトルバスをあてにしない
ワイキキビーチ付近に泊まっていたので
スタート地点のアラモアナホテルまでシャトルバスで行くことにしていた。
朝5時スタートなので、4時にホテルを出て、
シャトルバス乗り場に歩いて向かう。
しかし、乗り場から逆方向に歩く人たちから、
バス待ちの列が長過ぎので、諦めた方が良いと教えられる。
②体力温存
私たちのホテルからスタート地点までは徒歩40分。
ものすごい人が一斉に歩いて向かうので、
1時間かかることも見ておいた方が良い。
私たちはレンタサイクルでスタート地点へ向かうことに。
ホノルルの街中の至る所に、
観光客向けのbikiというレンタサイクルスポットがある。
1回のライドは最大30分。
30分で$4.5は安いとは言えないが、
これからフルマラソンをすることを考えると、
体力をセーブするため使う価値は大いにある。
このステーションからスタート地点まで、
15〜20分ほどで到着。
前述した通りものすごい数の人が歩いてスタート地点に向かっているので、
スイスイいけないことや、レンタサイクルも数が限られているので
時間に余裕を持って行動することをおすすめする。
バイクステーションはアラモアナホテル、
またその周辺にいくつかあるので
余計な請求が来ないようにするため
きちんとステーションに戻す。
③スタート前のトイレ問題
スタート地点には仮設トイレがない!
公園にある公衆トイレには長〜〜〜〜〜い列。
私は10分並んだ後、スタートに全く間に合わないことを確信したので、
公園内の他のトイレを探すため、全力疾走で走り回った。
余計な体力を使ってしまったものの、
無事に他のトイレを見つけ、
さほど遅れることなくスタート地点に戻ることが出来た。
※ちなみにコース途中には仮設トイレが2〜3箇所ある。
④気候・天候問題
ご存知の通り、ハワイは年中温暖な気候。
そして湿度が高い!
日本は同じく湿度が高いから気にならないかもしれないけど、
アメリカ中西部の湿度の低さに慣れている私にとっては、かなり蒸し暑い!
そして何よりも、台風!?と思うほどの強風。
何度もホノルルマラソンにチャレンジしている人の話によると、
「いつもは通り雨が降って、風もこんなに強くなくて気持ちいいんだけど」とのこと。
強風は今年特別だったのかもしれないけれど、
あまりの酷さに参加者はみんなゴールした後憤っていた。
自然のものだからしょうがないけれど、
ダイヤモンドヘッドを上るスロープあたりでものすごい向かい風に出会し、
それが折り返し地点までずっと続いたので、
みんな明らかにペースダウン。
帽子が飛んでいくため抑えながら走らなければならず、
とっても走りにくかった!!
⑤栄養補給物資不足問題
これを当てにして何も持っていかなかったら
私のように相当痛い目に遭います。涙
『使い慣れたものを』と思って
準備していたジェルを、
スーツケースに詰め忘れたことに気づいた前日。
40~50分ごとに摂ることが推奨されているものなので、
サブ4を目指す私には最低3つ必要だった。
予備としてリュックに入れていたジェル1つを持って、
『まぁ、ステーションにジェルかバナナか何かがあるから大丈夫!』
と思って特に心配することなくスタートしたものの、
行けども行けども、エイドステーションには何一つ
栄養補給物資がない。。。
これには本当に参った。。。
⑥水垂れ流し問題
栄養補給ができない上に、
温暖な気候の中走るため、
ものすごく体力を消耗し、汗をかき、喉が乾く。
スタート前にトイレ探しで猛ダッシュしていた私は
スタート地点から喉がカラカラだった。
トレーニング中に「水分をとると腹痛を起こす」ということに気づいた私は、
水分補給は最小限にするつもりだったが、
本番では自分の身体の声を聞いて、
水分補給はエイドステーションの度におこなった。
最初の方はボランティアの方々が水をついで紙コップを手渡してくれたのだが、
10キロ地点を過ぎると、
ボランティアの数が激減。
(ボランティアの方々には本当に感謝!!)
空の紙コップを手渡され、それを持って
パイプから垂れ流しの水を自分で汲みに行くシステム。
大量の水が無駄にはなるが、ある意味賢い!
ただ、すごい水たまりができているので、
水を汲みに行く度にバシャバシャ水たまりに入っていかなければならず、
靴も靴下もびしょ濡れ。。。
これは想定外だった。。。
濡れた靴下で走ったためか、別の問題があったからかは不明だが、
足先を怪我し、爪が剥がれかけで走ったので
最後の方は痛みでヒーヒー。。。
⑦ゴール地点での混乱
そんなこんなでも何とかゴール。
ゴールしたら主催者と握手し、
(するかしないかは自由だけど。笑)
メダルを受け取る。
プールにあるようなシャワーが設置してあったので、
迷いなく男性陣に混ざって靴だけ脱いでシャワーで汗を流した。
(後で冷静になって観察していると女性は一人も浴びてなかった。笑)
ちなみにこれは失敗だった。
ずぶ濡れでタオルも何もなかったので、
ハワイとはいえ、すぐに寒くなった。
ここでタイ人の女性に声をかけられ友達になり、
2時間ほど主人を探しながら喋っていたのだが、
ゴール後の指示が何もないため、
完走のTシャツや食糧をどこでもらえるのかわからず、
何も受け取らないままマラソン会場を後にしてしまった。
のちにゾンビのような歩き方で取りに戻るはめに。
これはバリケードを無視して近道した私の責任なのだが、
「あちらで完走者のTシャツを配布しています」
ぐらいの看板や声掛けがあったら良かったのにと思った。苦笑
⑧ちょっと距離が長い問題
マラソンは42,195キロ。
今回のホノルルマラソンは、
スタートラインでStravaを起動させ、
ゴールラインで終了したにもかかわらず、
42.39キロだった。
私は記録を塗り替えようとしていたわけでもないし、
別にちょっと距離が長かろうが何も問題はないのだけれど、
そうではない人はちょっと怒っていた。
ひょっとしたらこのちょっと距離が長いことが原因で、
自己ベストが塗り替えられなかった人がいるかもしれない。
I doubt it, though. はは。
そんな感じで、多くの日本人に愛される大きなマラソンなのだが、
(今回は日本人が全参加者の3分の1だったとか。)
その割には色々適当な感じだ。
まぁ、6時間のカットオフもないし、
ゆる〜い感じのハワイで行われる大会なので、
きちんとしていることを求める方が無理なのかもしれない。
ただ、冒頭にも書いたように、
今後初めて参加しようと思っている方がいたら、
私のように想像と現実のギャップにびっくりしないよう、
今回の経験を心得として記しておきたかった。
色々驚きを書き記したが、それでも楽しかった。
特にスタートの花火と音楽は感動的で、
もう一度チャレンジするんだったら
もうちょっとスタートを満喫したい、と思った。
(トイレを探し回ったことで主人とはぐれて心細かった。笑)