マ・メール武蔵野(老人ホームでのお話会ボランティア) | ABBEYROADCAFE8JO

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少し認知症になりかけた母生まれた八丈島にかえりたがってる主人
結婚しない娘
きれいな猫と
の人生

認知症がすすんでいらっしゃる方々、また、脳梗塞や脳溢血やらで倒れて、復帰したものの片足、片手が不自由になられ車椅子での生活になったかたがた。
いったい話すことがうまくできなくなられた方々が、
私たちの話しを聞きに?見に?いらっしゃってくださるのかと。

それとも物珍しさに?は、わかりませんが、それでも私たちは話しかけ続けます。一緒に歌います。




始めは、じっ~と、だんまりなのですが、
何をするのやら、
『わたしゃ、聞こえないよ❗』
『絵なんて、見えないよ❗』
そんな声もよくききました。

また、無表情で、じっと歌詞を眺めていたり、歌も、はるか遠く昔を思っているのかいないのか、歌わないけれども、それでも歌詞の紙を放さず持っていたり。




何回か重ねて行くうちに、集まってくれるようになりました。

そして、聞いて、見てくれるように感じられるようになりました。

認知症なはずなのに、1ヶ月毎なのに
『待ってましたよ』と
なんとも言えないほどの笑顔で握手してきます。
マメール武蔵野の新座市での活動も3年がすぎました。

新座市の老人ホームをまだまだ全部はまわれませんが、新座市において言えることがあります。

確かに福祉のお仕事は大変ですよ。きれいごとばかりではありません。御風呂に、トイレ、食事の世話です。もう、勤務されている方々もとっても身体も心も疲れているんですよね。おまけに給料もやすい!
でも、笑顔で私たちを迎えてくれます。
心のこもったおもてなしをしていただけます。

今この現代にはもし、このような施設がなくなったら、この方々はどうなるのでしょうか?誰がみてくださるのでしょうか?私は感謝しています。
だから、お話を患者(利用者さん)と一緒に楽しんでもらおうと、思ったのです。
利用者さんだけでなく。




 こんな話があるんですか?

この歌は、こんな意味があるんですか?

歴史、地理、いわれ
調べて調べて、話します。

今では、お仕事されている方々にももっとお話を聞きたいと言われ、楽しんでくれています。それが、私たちができる、働いていらっしゃる方々へのささやかなエールなのです。




ところで、私の母(81歳)は、今を桃源郷と思ってくれているのだろうか。

話をしにいっているのに、いつも聞いている人になっている(笑)