人工乳頭ってなんでしょう? | BreLabのブログ

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人工乳頭ってなんでしょう?

 

そう思われた方が多いかもしれません。

 

2013年統計で女性の罹患率1位の乳がん(地域がん登録全国推計によるがん罹患データより) 。

 

乳がんの多くは乳管から発生します。乳管を這うようにしてがん細胞が乳頭まで到達している場合、乳腺と一緒に乳頭乳輪も切除する手術が推奨されます。

たとえ早期(非浸潤がん)であっても、乳腺乳頭乳輪を全摘することもあります。

 

2014年から乳がん再建手術が保険適用となり、全摘手術と再建手術が同時におこなわれることも増えてきました。乳頭乳輪の再建はこの乳房再建術が終了したのちに改めて行われます。

 

現在ではニップルの再建手術も以前より受けやすくなっていますが、それでもなかなか踏み切れず不安や悩みを抱えたまま日々を過ごしていらっしゃる方が大勢いらしゃいます。

 

そんな方々のために、体に侵襲を伴わないアプローチとして製作される肌に接着するタイプのシリコン製乳房や乳頭が「人工乳房」「人工乳頭」と、よばれています。

 

手術や怪我などで体の一部を欠損した場合に人工物で補う、(主に)シリコン製の人工補てつ物を日本ではエピテーゼとよぶこともあり、人工乳頭もエピテーゼの一種です。

 

専用の接着剤を使ってお肌に貼り付けていただくので入浴の際もはずれません。基本的には1日で取り外していただきますが、数日の旅行などは連続装着も可能です。

 

必要とされている方にこの情報が届くことを願っております。

人工乳頭に専用絵の具で色付け中