【出口戦略】「達成率106%」は私の売却サイン。取り崩しの予行演習で見えた本当に大切なこと
資産形成では
「何を買うか」
について語られることは多いですが、
「いつ売るか」
については意外と情報が少ないものです。
積み立ては毎月自動でできます。
しかし取り崩しは、自分でボタンを押さなければなりません。
私は将来の出口戦略に備え、毎日資産評価額を記録しながら、自分なりの売却ルールを探しています。
毎日記録して気付いた「達成率106%」
私は毎日、
- 目標額
- 資産評価額
- 達成率
- 為替(円/ドル)
を記録しています。毎週でも十分です。
その結果、面白い傾向が見えてきました。
5月も7月も、
達成率がおよそ106%付近まで上昇すると、その後は評価額が一旦調整するケースが続いたのです。
(画像参照)
達成率は単純に期待リターン10%に設定しています。
もちろん下落リスクは20%が普通と認識しています。
もちろん、
「市場が106%を意識している」
わけではありません。
私の資産の多くは米国株・ドル建て資産なので、
- 株価
- 円ドル相場
この2つが同時に影響します。
たまたま現在の資産配分では、
105%~106%付近が自分のポートフォリオにとっての過熱感を示す水準
になっているようです。
つまり、
「自分だけの温度計」
を見つけた感覚です。
重要なのは106という数字ではなく、
毎日記録していると、自分の資産特有のクセが見えてくる
ということです。
少額でも「売る練習」はしておくべき
5月末、私はFANG+を約1万円だけ売却しました。
金額は小さいですが、目的は利益ではありません。
**「売る練習」**です。
積み立ては誰でもできます。
しかし、
実際に売るとなると、
- まだ上がるかもしれない
- 今売っていいのか
- 明日の方が高いのでは
と、驚くほど迷います。
実際にやってみて分かったことがあります。
最高値は狙えない
売却後、
価格はさらに少し上昇しました。
だからといって、
「あの時売らなければ良かった」
とは思いませんでした。
むしろ、
最高値をピンポイントで当てるのは不可能
ということを体感できました。
そこで感じたのは、
高値圏では数日に分けて売る方が精神的にも合理的
ということです。
3日程度に分散するだけでも、
「売るタイミングを外した」
という後悔はかなり減ります。
私の出口戦略は「1年前ルール」
今回の経験で、
一つのルールが固まりました。
使う予定のお金は、1年前には利益確定して現金化しておく。
FANG+のような成長資産は、
- 値動きが大きい
- 円高にも左右される
という特徴があります。
旅行でも、
住宅リフォームでも、
車の買い替えでも、
必要になる直前に暴落してしまう可能性があります。
まさにいまです。
そうなると、
相場を待つ時間はありません。
だから私は、
必要時期の約1年前から売却を始める
というルールを採用することにしました。
「106%」は売却命令ではない
ここで誤解してほしくないことがあります。
106%だから必ず売る、
という意味ではありません。
106%は、
「少し利益確定を検討してもいいかな」と立ち止まるサイン
です。
相場は予測できません。
だからこそ、
自分の感情ではなく、
事前に決めたルール
に従う方が結果的には長続きします。
年金に頼らないFIREなら定額法や定率法といったルールも存在します。
FIREでは生活費そのものを資産から取り崩します。
一方、私は公的年金で生活費の土台を賄い、資産はライフイベントやQOL向上のために使う設計です。
イラストの第3層と第4層がそれです。
例えば、洗濯機、オーブンレンジ、冷蔵庫、エアコンといった家電がそろそろ寿命ですから、ライフイベント資金用に練習で10万円~40万くらい売却するつもりです。
まとめ
資産運用で最も難しいのは、
「何を買うか」
ではなく、
**「いつ売るか」**です。
今回の経験から私が得た教訓は次の3つです。
- 毎日(毎週)記録すると、自分の資産だけの特徴が見えてくる
- 少額でも一度「売る練習」をしておくと、本番で慌てない
- 必要な資金は1年前から時間分散して現金化する
私にとって現在は、**達成率106%付近が「過熱感を意識する目安」**になっています。
この数字自体に普遍的な意味はありません。
しかし、自分自身のデータから見つけたルールは、相場が大きく動いたときでも感情に流されず行動するための強力な支えになります。
資産形成のゴールは、資産を増やすことではありません。
必要なときに安心して使える資産を育てることです。
だからこそ、資産形成の次に本当に重要になるのが「資産運用」、そして「取り崩し」の技術です。
買う技術と同じくらい、売る技術を磨くことが、豊かなセカンドライフにつながると私は考えています。






