声を鍛える声を鍛えるというような初期の私の本などによく出てきた表現に対して、批判的な人がいるのはわかります。声域というわかりやすい指標に対して、声量という曖昧なことを基本の器としたからです。 トレーニングで、その獲得を約束できるものではなくなるからです。しかし、当てて届かすような高音域は、あたりまえに出るところまでをめざすことで、歌唱力、表現力など忘れていることが多いのです。