「誰でも」「すぐ」「簡単に(楽に)」できます、というのに引き寄せられるのなら、そのくらいのものしか欲していないのです。そこに対して、私は、否定してはいません。研究所でも、けっこうな需要があるからです。
そのくらいから始めた人でも、100人に一人、気づく人もいると思うからです。でも、そうしたレッスン体制だけのところでは、その一人さえダメにしてしまうケースが多いように思います。
個人としての高度なパフォーマンスが問われる分野においては、オリジナルでクリエイティブであることが問われます。それゆえ、1パーセントでもそういう人がいるのなら、悪いことではないのです。
むしろ、問題は、本人が限界まで突き詰めずに“良心的でわかりやすい”レッスンに組み込まれることです。本当の自分の可能性の大きさに気づく機会が奪われ、それを追究しなくなることです。