思い直したこと
今の派遣先に入社したときに、同期入社、既存の社員含め、20代半ば~30代前半が多いことに驚いた。
派遣先自体派遣会社が運営していて、発注元の社員は不在。完全に全てを任されている状態。
だから、派遣先の社員は数名いるけど、多分現場で働いている人、特にオペレーターは全員派遣社員。
派遣先の社員はそれとわかるような名札をさげているということだから。
私は勝手に今の時代は将来への不安が大きいから若い人たちは絶対的に正社員至上主義だと思ってた。
だから、派遣社員だらけのこの職場で、若い人が多いのは本当に驚いた。
将来大丈夫なの?
若いのだからさっさと正社員になりなよ。
と心の中で何度も発した。
私が20代の時にも派遣という働き方はあったけど、それは会社に縛られず、派遣社員として契約条件の中だけの業務を行い、正社員みたいに残業だの休日出勤もせず、責任も少なく、好きな時期だけ高い時給で働いて、お金がたまったら辞めて好きなことをする。
自分のプライベートや人生を大事にするために、仕事に縛られないための自由な働き方として派遣社員という働き方があったし、それを選択する人も多かったように思う。
しかし、どんどん規制緩和されてどんな職種や業務でも派遣社員として雇えるようになったり、派遣社員なのに正社員と同等の労働力や責任を求められ、でも必要なくなったら契約を切られと不利なことが多くなり、派遣切りなんて社会問題もあったりで、派遣社員は働く側が選ぶ働き方から、会社が人件費を抑えるために都合良く使う労働者になってしまったように思う。
そういう風に思っていたから、若いのに派遣社員をやってる人達を見ると心配になるばかりだった。
しかし、働いて少しだけ内情を知れたり、身内や知り合いに話を聞いていく中で、実はしっかり考えた上で派遣社員として働いているんじゃないかと思うようになった。
まず、全員が全員社会人ではないかもしれない。
大学生が短期バイトの感覚や、ビジネスマナーを学ぶために働いている場合もある。
実際、週3日勤務の若者も少なくないから。
本業はあって、シフトに融通がきくし服装髪型自由だから、本業が暇なときにやってるだけの人もいるでしょう。
転職活動中で無職期間を作りたくないから働いている人もいるかもしれない。
正社員を目指しているけど、正社員として入社したらなかなか辞めることも出来ないから、派遣社員でいろんな職種を経験して、自分にあった職種、業界で正社員として就職するために見極めているのかも知れない。
また、今の派遣先は派遣社員でもどんどん昇進したり役職に就けたりするから、まぁ入る前にはそれはわからないけど、たまたまそういう会社だったからそこでキャリアを積んで、そのまま正社員登用されることを目指したり、転職活動の時の武器、アピールポイントにするために実績を積んでいる人もきっといると思う。
特に管理者を見ていると、相当優秀じゃないとその立場にはなれないのは明らかだから、しっかりとした考えを持って努力しているからこそそういう立場になれているんだと思った。
管理者のほとんどはその時の管理者がオペレーターとして働いている人から推薦しているらしいので、抜きん出て優秀な人が選ばれているらしいしね。
多分このまま一生この派遣先で働く人はいないと思うけど、特に若い人は、でもここで、転職活動のときにアピールできるだけの実績を積めば、将来に繋がるもんね。
まぁ実際それぞれどんな考えを持っているのかなんて知りませんけど、私が若いときよりはなんぼかしっかりと考えて働いていると思います。
なんか、勝手に心配してすみませんでした。
本当に優秀な人って、派遣社員で入社しても正社員として引き抜かれるという話は聞きますしね。
世の中には今私が働いている派遣先みたいに、派遣だけで運営されている現場ってたくさんあるんだろうなーって想像する。
派遣なのによくやるなぁとは思うけど。
てかむしろ、40で派遣やってる私のほうがやばいか!!