ミュージカル ジョジョの奇妙な冒険 | 頭ん中へようこそ

ミュージカル ジョジョの奇妙な冒険

いわずとしれた大人気漫画のミュージカル化。



私の推しの有澤樟太郎くんが主演(Wキャスト)をつとめる。



私は諸々事情があり今回は観劇しないのだけど無事に最後まで上演されますようにと祈っておりました。



しかし、開幕2日前の2/4に2/6,7の公演の中止が発表された。



理由⬇⬇





要するに「開幕に準備が間に合わなかった」ということです。


ありえませんよねぇ!!

具体的に何が間に合わなかったのか説明がないのでわかりません。


セットの設営や装置なのか、音響なのか、はたまた稽古の最終チェックなのか、それはわかりません。


しかしながら、間に合わないからと中止にされたんじゃたまったもんじゃないです。


私は初日に開幕することが最低限やるべきことだと思う。


初日までに完璧なものが作りあげられず万全じゃなくてグダグダなものをみせて顰蹙を買う。
それでいいと思う。 
それがそのカンパニーの力量ということですよ。


一般社会で、間に合わなかったから中止なんて普通は通りません。


例えばこれがFUJI ROCK FESTIVALみたいな大規模なイベントだった場合、許されると思います?


あるいは何か大きな契約を取るための取引先へのプレゼンで、当日までに準備が間に合わないから日程変更してくださいって、それが通ると思います?


準備が間に合わないのも、見通しが甘くて想定以上に時間を要したのも制作サイドの都合です。


体調不良とか怪我ならそれは仕方ないと思いますよ。無理してでもやれとはいいません。


しかし、そちらの都合で一方的にあいまいな説明だけで公演を中止にされて、客は受け入れるしかない、こんな理不尽が罷り通っていいとは思いません。


その準備不足がその状態で公演すると事故に繋がるとか、安全が確保されないとかならそれはダメだけど、それでもしっかりと説明責任を果たすべきだと思います。


中止になった公演を観劇するはずだった方々の被害はチケット代を払い戻したり、振替公演を用意するだけでは到底補えないです。


振替公演で同じ席が確保されるわけではないので、良い席だった人はショックでしょう。


そもそも別の日程に行けるかもわからない。


地方から遠征している人はその日だけではなか前後の日も休む必要があったりしますから、簡単に休みをとることは出来ない。


2日前だとホテルも交通機関もキャンセル料が発生する可能性があります。


舞台を観劇するのはそんな簡単なことではないんですよ。


そんなこと、天下の東宝、帝劇が知らないわけがない。


そちらの 都合で公演中止が出来るなら、客の急な用事や体調不良で観劇が出来なくなった場合もキャンセル出来るようにしてほしいですね。


舞台は基本一度チケットを購入したら、どんな理由があっても客はキャンセルは出来ません。
リセールすら出来ない作品もあります。


客側にはそれほどまでに選択肢もなく、縛られて、中には泣く泣く空席にしてお金を捨てる人もいるわけです。


何があってもキャンセルが出来ないって、すごく怖い契約ですよね。


それをわかって買っているんだろうと言う声もあるけど、それしか選択肢がないわけです。


好きな作品をみたい、推しの舞台をみたい、だからこんな一方的な契約内容であっても飲んで金を払うしかないんですよ。


それほどまでに客にはなんの権利も自由も選択肢もないのに、
制作サイドの都合で簡単に公演中止されるなんて、ほんと、許せませんよ。


これが何のお咎めもなく、公演中止理由として容認されることは、しかも天下の東宝で、今後同じようなことが十分起こりうることですよ。





私は2020年から少しだけど舞台をみるようになって、
舞台って殿様商売だなー!


ってずっと思ってました。


舞台は映画とか野球みたいに客が席を選ぶことは出来ません。


席種がS席、A席、B席とあるのはまだいい方。とはいってもA、B席はその劇場でもカスみたいな席で、場所によってはほとんど舞台が見えない席もあります。


多くは全席指定同一料金です。
それで、見え方や音の聞こえ方など、とてもいい席になる人と、舞台から遠い、前の席の人の頭ばっかりみる、みきれる、壁席で音も見え方も最悪、そんな席になる人もいる。


同じチケット代を払っているのに、見え方にはとても大きな差があるんです。


ブロードウェイとか韓国の舞台ではとても細かく 席種がわけられており、金額もピンからキリまであります。 


客は自分の選択で席を選べるから、納得してお金を払ってみられるのです。


しかし日本の舞台は上記の通りで、公演数ヶ月前にチケットの抽選があり、当選してもその時にはどこの席かはわからない。そんな状態でも1万円とか16000円とかの高額なチケット代を支払う。


公演1ケ月か数週間前にチケットが発券できるようになり、その時に初めて自分の席が判明する。


いい席ならラッキーだけど、S席なのに2階3階席になることもある。
でもキャンセルは出来ない。


書いていても思うけど、本当に一方的なやり方で殿様商売だと思う。


私は過去に、S席なのに3階席で目の前の手すりが舞台とかぶって役者がたびたび見えなくなるとか、
2階席の端の席になって音響はクソだしセットのせいで見切れて見えないとかありました。


こんなクソな見え方でもこっちは飲み込むしかないんです。


そういうことが重なって、それでも推しをみたいからと我慢してたけど、やっぱり劇場で私より良い席で観劇している人がいるのを見るとどうしても納得できなくて、それで観劇からは少し距離を置くことにしました。


今回の一件で、やっぱり制作サイドの意識ってそういうものなんだなってはっきりわかりました。


客に寄り添うとか、客のことを考えるとかなくて、こっちのいいなりになってればいいんだよっていう根っこの考えが見えたと思います。