同じ病室のおじちゃん
本日
手術。
術前に
担当者さんが
説明してはって
「不安は無いですか?」
て
尋ねはる。
「ある」
そぉ返答したおじちゃんは
まるで
堰を切った様に
話し始めた。
詳細は控えるが
この人
入って来た時から
傍若無人であったが
口調は相変わらず。
ただしかし
これまでの自分の人生と
現在置かれている状況の
あまりの差異に
現実を受け入れきれない
戸惑いが読み取れる。
「プーチンが」やら
「急激な円安が」やら
「コロナが」やら
「世界情勢が」やら
云々言ってはいるが
自暴自棄なのは
不安で堪らないことの
裏返しであろう。
「覚悟はできている」
そうは言っているものの
揺れ動く心情が
投げやりとも受け取れる
言動・行動となっているのだろう。
ただね
人間って
「所詮一人」とか
「誰もが孤独」
なんて言ったりする人もいるけれど
中々独りでは生きていけない。
誰かしら
寄り添ってくれる
そういう人が
居たりする。
それは
身内かもしれないし
友達かもしれないし
仕事で生命に関わっている人かもしれない。
「明日にはどうなっているかもしれない」
と
嘆いて
憤っていても
今
現在
貴方は未だ
生きているじゃない。
もうちょっとだけでも
生きてみようよ。
頑張れっていうのは簡単だけども
頑張り過ぎずに
生きてみる
そういうのも
ある様な
そんな気がしてます。
自分が安心できれば
いつの日にか
お世話になった分を
誰かに
還元できそうな
慎ましくも
細やかな人生も
あるのかもしれません。
脚が無くなっても
生きて。
うわべだけの言葉で
申し訳ないけど
貴方を
知った以上
頑張って欲しいのです。
オッチャン
手術
頑張れ!