私は、バンコク・スクンビット通り・ソイ13にある、
プールホール(Breakers Live Bangkok)とプールバー(Breakers Sports Bar)の運営に関わっています。
スクンビット・ソイ13の入り口(パクソイ)から200メートルほど入ったところにある
Trendy Building の一階に2店舗を構えています。
Breakers Live Bangkokは、
テナントをすべてサラの状態にして、
全てを刷新する工事をコロナ蔓延中に取り組み営業を始めました。
丁度、営業・4年目になります。
私は、お店の立ち上げ段階からかかわることができて、
店内の作りについては十分に把握できています。
当然、何か不具合があってもおおよその修理方法の見当が付きます。
そんななか、営業4年目の今年に入って、
電気設備等の故障が目立って起きています。
・キッチンの排水用ポンプの故障で水漏れが発生
・店内の看板の点灯ができない状態になる
・バーカウンター内の木製シンク類の腐食
・椅子に不具合が発生し要溶接
・冷凍庫が冷えなくなる、、、
・出入り口のドアに不具合
・一部スピーカーの故障
・テレビ画面の劣化
長く使っていれば、故障もするし、調子も悪くなります。
毎回、新しいものに変えることもコストがかかるし、
修理して再利用を心がけています。
こういった、修理作業を通して、
お店の立ち上げ時に前もって考えておく必要のあることが見えてきます。
壊れることを前提に考え、修理しやすい設計が求められます。
修理対応を経験をすることで、
次回の新しいお店の立ち上げにかかわることがあれば、
よりよい設計提案ができようになります。
失敗・不具合から学ぶことは多いのです。
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▼ 店内設置・看板の点灯不備の修理
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先週、店内看板の点灯不備の修理対応をしました。
店内に3か所看板を設置して、点灯しているのですが、
よりによって、3か所とも不具合が生じています。
1か所は、看板内の蛍光灯の経年劣化による一部不点灯。
1か所は、配線基板(Switching Power Suply)のパーツ故障による不点灯
1か所は、上と同じく配線基板(Switching Power Suply)のパーツ故障
経年劣化して点灯しない蛍光灯の新品は、すでに手配用意済みです。
後日、看板内部の点灯していない蛍光灯を新しいものに変えて
元のように看板全体が点灯するように修理予定です。
蛍光灯を交換するだけなのですが、
これもなかなか大変です。
また、配線基板(Switching Power Suply)の不調は、
すでに配線基板のコンデンサーを新しいものに取り換え、修理したものに
看板配線をつなぎなおして、看板を点灯させ、復活させました。↓↓↓
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▼ Switching Power Suply を点検・修理
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今回、看板の点灯修理に取り組むまで、
Switching Power Suplyについては、まったく無知でした。
看板の半分が点灯しないとう不調が出始めたときに、
配線基盤の接続をいじりながら、
どの部分に問題があるか探ります。
看板の半分が点灯していない状態でした、、
看板下に設置されている Switching Power Suply 二箱のうち
一箱に不具合があり、看板の半分しか点灯していない状態。
どうやら、看板の下に設置されている
電子基板の一つが不調であると目星をつけ、
最初の元あった状態の配線を写真撮影をします。
その後、全ての配線を取り外し、
電子基板を取り外して修理に出します。
不具合のある、電子基板(Switching Power Suply)を
テレビや電子レンジの修理でいつもお世話になっている修理屋さんへ持ち込みました。
修理屋さんでは、基盤を丸裸にし、
基盤のどの部分に電流が流れていないかをテスターで確認して、
不具合のある部品を突き止めます。
どうやら電子基板にあるコンデンサー2個が使えていない状態でした。
同じ容量のコンデンサーを新品に付け替え修理します。
不具合のある部分を突き止める作業、
部品の交換の手際の良さは、
さすがプロだなと感心させられます。
電子基板を持ち込んで約30分程度で修理完了しました。
コンデンサー2個の交換で500B也、、
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▼ Switching Power Suply とは?
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こちらのタイの修理屋さんでは、電子基板のことを
「スウィッチング!」
と呼んでいました。
そこで初めて、Switching Power Suplyという呼び名を
グーグルで探し当てます。
スイッチング電源供給(Switching Power Supply)は、
電子機器において広く使用される電源供給方法の一つです。
これは、入力された電力を効率的に変換し、所望の電圧・電流を出力するための回路です。
以下に、スイッチング電源供給の基本的な特徴と仕組みを調べました。
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▼ スイッチング電源供給の特徴
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1)高効率: スイッチング電源は、トランスやチョークを用いて電力を変換する過程で、エネルギー損失が少なく、高効率(80-90%以上)が得られます。
2)小型・軽量: 高周波で動作するため、トランスやフィルタコンデンサなどの部品が小型化でき、結果として装置全体が軽量になります。
3)広い入力電圧範囲: スイッチング電源は、様々な入力電圧(ACやDC)に対応することができ、異なる国や地域での使用に適しています。
4)熱の発生が少ない: 効率が高いため、発熱が少なく、冷却装置も小型化または簡略化できます。
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▼ スイッチング電源供給の仕組み
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1)整流とフィルタ: 最初に入力AC電源を整流してDC電源に変換し、その後フィルタ回路で平滑化して安定したDC電圧を作り出します。
2)スイッチング回路: 高周波のスイッチング動作により、トランジスタやMOSFETなどのスイッチング素子が高速でオン/オフを繰り返します。これにより電力を断続的に供給し、エネルギー変換を行います。
3)トランスまたはチョークコイル: スイッチングによって生成された高周波信号は、トランスやチョークコイルを介して変換され、必要な出力電圧に調整されます。
4)整流とフィルタ: 二次側で再度整流とフィルタリングを行い、安定した出力DC電圧を得ます。
5)フィードバック制御: 出力電圧をモニタリングし、必要に応じてスイッチング動作を調整するフィードバック回路があり、安定した出力を維持します。
利用例
スイッチング電源供給は、コンピュータの電源、スマートフォンの充電器、LED照明、医療機器、通信機器など、さまざまな電子機器に使われています。
注意点
ただし、スイッチング電源は設計が複雑で、高周波動作によるEMI(電磁干渉)対策が必要です。適切なフィルタリングやシールドが行われていないと、他の電子機器に干渉を与える可能性があります。
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▼ 看板点灯トラブルへの対応力が身につきました
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お店に設置して看板の点灯に不具合が出だして、
対応が必要になっていたのですが、
おっくうで、なかなか行動することができませんでした。
どの部分に不具合があるのか突き止める必要があり、
どの程度の労力・時間がかかるか見当ができていなかったため、
なかなか行動できていませんでした。
今回、試行錯誤をして、無事に修理対応することができ、
次回また同じような問題が生じても、ちゅうちょなく
すぐに対応ができます。
何事も経験をとおして学ぶ必要がありますね。
行動することで道が開けます。
店内の看板点灯の修理が完了したので、
次は、店先の看板の補修に取り組む予定です。
お客さんは、どの部分が修理されているかなど、
まったく気に留めないと思いますが、
不具合のある状態をよい状態に戻すことができると
ひそかに満足感を感じていいもんですね。
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