朝から、古いMacBookと格闘していた。

Apple IDの設定をしようとしたら、画面が固まった。

動かない。

再起動した。

もう一度やった。

また、うまくいかない。

「やっぱり古いパソコンだからかなぁ」

私は完全にMacBookを疑っていた。

だって古いし。

画面もなんとなく昔っぽいし。

新しいMacBookもあるし。

もうこの子も限界なのかもしれない。

そう思ってChatGPTに相談すると、

「古いMacなので関係ある可能性はあります」

ほら見ろ。

やっぱり君か。

長い間ありがとう。

そんな気持ちにすらなりかけていた。

ところが。

何度かやり直しているうちに、私は気づいた。

パスワード、間違えてた。

……。

正しいパスワードを入れた。

普通にいけた。

何事もなかったかのようにApple IDにサインインした。

MacBookは悪くなかった。

100%、私だった。

古いというだけで疑い、

「もう限界なんじゃない?」

と勝手に決めつけ、

挙げ句の果てには買い替えられた側なのに、さらに濡れ衣まで着せられる。

ひどい話である。

MacBookよ。

すまなかった。

君はまだ現役だった。

悪かったのは、

持ち主の記憶力だった。

朝からひとつ学んだ。

何かがうまくいかないとき、

私たちはつい、

機械のせいにしたり、

年齢のせいにしたり、

環境のせいにしたりする。

でも案外、

パスワードが違うだけだったりする。

悟りへの道は今日も遠い。

でも、

こういう日があるから、

人生はおもしろい。

古いMacBookに濡れ衣を着せた朝。

今日も私は、

全然悟れていない。