本日は昨日のレビューから一転、かなり重く悲しい韓国映画の紹介です。
「幼い依頼人」
NETFLIXで視聴しました。
ジャンルはクライムサスペンスになるのかな。
2013年に実際に起きた漆谷継母児童虐待死亡事件の実話を基にした映画です。
主役は、昨日紹介したコメディー映画「エクストリーム・ジョブ」で刑事役の一人だった
イ・ドンフィ
「応答せよ」でブレイクして以来、「ペガサスマーケット」を始め主役級の活躍をしてるイ・ドンフィですが、とぼけたコミカルな役柄が多いですよね。
今回の映画では、弟を殺したと告白した少女を救うべく、やっと掴んだ自身の出世の道をなげうって真実を明かすために併走する弁護士役を熱演しました。
あらすじは・・・
父子家庭の中、7歳の弟ミンジュンの母親代わりもしながら姉弟仲良く暮らす10歳の少女ダビン。
そんなある日、父親が再婚することになり念願の母親が家にやってきます。
が、事あるごとに「しつけ」と称してこの継母であるジスクから虐待を受けるようになります。
一方、弁護士資格を持ちながら就職も決まらずくすぶっていたジョンヨブ(イ・ドンフィ)。
家族の勧めでとりあえず児童福祉館に就職します。
ある日、継母からの虐待から警察に逃げ込んだダビンと出会うことになります。
虐待の真実を聞くために家庭訪問をするジョンヨブですが、軽い「しつけ」であって虐待ではないとその場を取り繕う継母の言葉を信じてしまいます。
その後もたびたびジョンヨブを頼って福祉館にやってくる幼い姉弟を気にかけながらも、
有力な法律事務所から声がかかり、福祉館を辞めソウルへと引っ越すジョンヨブ。
ジョンヨブの帰りを待ち続けた幼い姉弟でしたが、継母の虐待はエスカレート。
ついに弟ジョンミンは死亡し、継母により姉ダビンが弟を殺したことに仕立て上げられます。
弟殺しの被疑者とされたダビンに衝撃を受け、
きちんと対処せずに幼い姉弟を見捨てたことに責任を感じたジョンヨブは、
法律事務所を辞め真実を明かすためにダビンの弁護士となり併走する。
というような、重く暗い内容の話です。
実話ということがより一層辛いものがのしかかってくるのですが・・・・
日本でもちょくちょくこのような児童虐待事件が起こりますよね。
この映画の中での福祉事務所でもそうだったのですが、よっぽどのことがない場合なかなか役所が踏み込んで親子を引き離す措置をするのは困難なようで・・・。
結局、経過観察しているうちにそのよっぽどのことが起こってしまう現実。
この事件は継母によるものでしたが、もちろんこの継母は最低でしたが、実の親である父親に腹が立ってしかたなかったですよ。
日本の幼児・児童虐待事件でも、夫婦で罪をなすり合ってるケースが多いですよね。
どうしたらこういう事件ってなくなるんでしょうか?
現代社会の闇の部分に迫り、問題提起した映画だったと思います。
(問題提起したところでこれといった解決策がないのがより辛い)
重くて悲しい映画でしたが、イ・ドンフィーやダビンを演じた少女役の子役の子の演技に胸を打たれました。
私の評価は・・・気分の良い映画ではないということで星低めですが