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「化合」・・今野敏著
う~ん、なんでしょう・・・ミステリーでもなく、サスペンスでもなく、お得意の警察小説なんですけどそれほどでもなかったというか・・。
科学捜査が本格的になる頃の時代背景なのですが、題名を「化合」とするほど科学捜査がメインの話でもないし。
殺人事件をきっかけに、スピード解決を目指すエリート検事と、検事主導の捜査本部に反発する若き刑事+所轄のベテラン刑事ペアの対決・・・そんなあらすじです。
事件解決を急ぐばかりに、最初にあがった重要参考人をなんとしてでも犯人にしたがる検事。
その容疑者を犯人とする証拠のみを捜査させ、それ以外の新事実は受け付けない・・・というか、捜査させない。
警察は検察の言うがままにしか動けないというのが実際もそうなのであれば、恐ろしいことです。
冤罪が生まれるのも納得。
今の時代、まさかこの小説のように、検事が決めた犯人を警察が間違いと判っていて逮捕するようなことはないと思いますが、
事実、証拠を改ざんして、厚生省(でしたっけ?)の女性幹部を送検したエリート検事が逮捕された事件がありましたよね。
あながち、この小説のような検察主導の、真実を捻じ曲げて誤認逮捕することが今でもあるのかも??と思わされました。
伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」でも思いましたが、検察・警察の組織って怖いですね・・・。
小説としては、私はイマイチでしたけど
テーマ違いですが、
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