旅行の頻度からいくと、旅先でのトラブルの回数は少ないとは思うのですが・・・。
今までに体験した怖い体験やアクシデントなどを少し書いておこうと思います。
コタキナバルでの体験も、トラブルのうちに入るとは思いますが(その体験はこちら の記事)、
リアルに焦った出来事です。
今から15年程前に初めてベトナムのホーチミンに行った時の話です。
ベトナムブームの初期の頃でした。
当時はルネッサンスやシェラトンなどのホテルはまだ出来ていない頃で、
ホテルといえば、バックパッカーの方が泊まられるゲストハウスか、レックス、マジェスティック、コンチネンタルなどのクラッシックホテルくらい。
クラッシックホテルは雰囲気はあって魅力的でしたが、水周りなどは古いままのところも多いとのことでした。
検討の結果、「サイゴンプリンス」という外国資本のシティホテルにしました。
サイゴンプリンスは今は「ダクストンホテル」となっています。
この旅行は妹と行きました。
ベトナム料理と雑貨の買い物がメインの女二人旅です。
当時妹は、ニュージーランドの2年間の滞在を終えたばかりでしたので、英語での交渉事は彼女が担当してくれたので楽チンでした。
が!
ホテルでのチェックイン後、ベルボーイに案内され部屋へ。
新人さんなのか、拙い英語で部屋の説明をしてくれます。
そして・・・ベトナム雑貨の買い物を楽しみにしていた妹が英語で彼に話しかけました。
「How Muchはベトナム語でなんて言うのか」と。
しかし、彼の答えは???で、英語での会話ができるレベルではなかったようです。
たぶん、これが悲劇の始まりだったと思われます。
結局は、観光客が行くような雑貨店もレストランも英語が通じたのでベトナム語を覚える必要はなかったのですが・・・。
で、その夜です。
夜も更けて就寝中の頃に、部屋のドアからノックの音が・・・・。
「えっ!こんな時間に何?」と思いましたが、誰かが部屋を間違えてるのかも・・・と無視することに。
もちろんドアロックはしてありました。
しばらくノックが続きましたので、気味が悪いのでフロントに電話をすることに。
電話しようとしたちょうどその時にノック音が途絶えどうやら立ち去ったようです。
ですから電話はしませんでした。
他に知り合いもガイドもいない個人旅行だったので、「いったい誰?そして何?」って具合。
そして再び就寝。
そしたらですね~。
私たちの部屋は、なぜか隣の部屋と繋がっているコネクティングルームの片方だったんですが(もちろん
1部屋のみの使用ですから間のドアには鍵がかかっています。)、今度はそのコネクティングルームのドアをガチャガチャと開けようとする音が聞こえてきたのです
さすがに恐怖で飛び起きました。
ドアは両方の部屋にそれぞれ鍵がついているのですが、こじ開けられそうな勢いなので妹と二人でドアの前に椅子やらデスクやら運べるものは全部運んで防御体制を作りました。
ドアの向こうからなにやらモニョモニョと話しかけてきていますが聞き取れません。
そして相手側は一人でないような・・・。
しかしこちら側の扉にも鍵がついているので、開けることはできずにしばらくしたら退散したようです。
高級とは言えないなりにも、ツアーでも使われるシティホテルでこんな目に合うとは
その夜は朝まで一睡もできませんでした。
翌朝、フロントに事情を話し、急遽ホテルを変えました。
想像するとですね、こういうことではないかと・・・・。
犯人は(?)、お尻の軽いと評判の日本女性と「いいこと」しようと思ったあのベルボーイではないかと。
部屋のドアから入れなかったので、隣の部屋の鍵を使って内側で通じているコネクティングの扉から再チャレンジしたのでは?
そして、どうしてそういう行動に出たかというと、
昼間に妹が話しかけた「How Much・・・」のくだりを、私達がベトナムボーイを「How Much?」と言ったと勘違いしたのではないかと・・・。
あまりに突拍子もない推理のように思われるかもしれませんが、
作家の岩井志麻子さんの「チャイ・コイ」って小説を読んでいたんです。
ストーリーは、日本人の女性がベトナムの年下の男の子に夢中になって、何度もその子に会いにホーチミンに通うわけですよ。
そのベトナム人は確かホテルだったかレストランだったかに働いていて、彼女が来るたびにホテルで官能的な日々を送るわけです。
これは、岩井志麻子の実体験を小説にしたらしいと言われていますが、その後テレビで岩井さんを初めてみた時は「えっ!!、この人が?」みたいな驚きがありましたけど
話はそれましたが、こういう小説があるくらいですから、当時のベトナムには恋愛目的の日本女性が存在していたのではないでしょうか?
その頃でアラサーの私達姉妹・・・小金を持ってベトナムボーイを誘惑しにきたと思われた
それにしても、怖かったなぁ。小娘みたいにプルプル震えてましたわ