はじめに

時は201X年、世界でパンデミックが発生する前のお話です。

 

今では法人経営と他社で社外役員、個人事業主等で複数の仕事をしている私ですが、当時は会社員のSEとして低賃金で働きながら日雇い派遣もしていました。

 

その時は、都内のイベントで祭りの屋台で揚げ物を売るという日雇い派遣をしましたが、中々に衝撃的なところだったので伝えていきたいです。

 

もう派遣先の社名も覚えていませんし、令和の時代ではこういった場所は無い…と信じたいです。

 

  (多分)不衛生な環境で、から揚げを提供させられていました

から揚げは、冷凍食品でまとめ買いした物を揚げるという方法なのですが、ここは別にそれで良いと思っています。

 

問題は、包装から出したから揚げを段ボール箱の中に直で入れさせられていました。

 

そのオペレーションいる?って感じもしますが、包装の袋からから揚げを油の中に入れるよりも一定数のから揚げを袋から取り出して段ボールに集約させる方が、オペレーションが僅かに少なくなることは理解できました。

段ボールの中に土や埃が見えていた気がしますが、古い記憶なので私の頭の中で誇張されているかもしれません。ですが、このオペレーションは事実です。

 

また、屋台は一般的な飲食店と異なり、上水道や下水道が存在しないことが普通のため、私や他の人達は休憩以外の時間で手を洗うことはありませんでした。少なくとも、当時のこの屋台は消毒もありませんでした。

 

  手が火傷だらけになりました

揚げ物を作る工程として、油の中にから揚げや串の揚げ物などを入れるわけですが、少なからず油が跳ねる状況ではあります。

 

揚げ物の調理を素手で行うため、手や腕の火傷が少しずつ増えていくという環境でした。

 

今では私は会社を経営する身ではありますが、現場の安全を優先できない管理者がいたら、すぐにその管理者をやめさせた方が良いです。なんのための管理者なのか分かりません。

 

  管理者から肩を殴られたり、怒鳴られていました

この手の仕事は、「いらっしゃい!」「アツアツだよー!」みたいな声出しを頻繁に言わないといけないことがあります。

 

私は揚げ物に集中したり声出しを少し休もうと10秒経つかどうかの間が空いた際に、管理者から肩を殴られたり、腕を強く引っ張られてから怒鳴られたりしていました。

 

ええ、この手の仕事をしている人達はカタギではない人が多いと聞いたことがありますが、まさにそうなのだと思います。

挨拶レベルの軽い肩パンなら書いていなかったかもしれませんが、私はしっかりと痛い肩パンをされました。

 

彼らは法人に所属していましたが、フロント系の会社を思わせるような迫力がありました。

 

今思うと、現場を逃げ出して警察に駆け込んでも良かったと思います。

 

派遣やチームメンバーに対してすぐに直接的な攻撃ができるというのは、一般的な社会性や倫理などが欠落しており、同じ空間を共有したら本当に心身が危険が及びます。

 

なお、私よりも声を出さない女性には何も言っていなかったので、性別による条件分岐処理は彼の中に存在するようでした。

 

  商品に対して、グレーゾーンなことを大声で言わされていました

前提として、揚げ物は揚げ終わったあとに時間が経つと冷めていきます。

 

そこで、二度揚げ、三度揚げといったことをして再加熱をする訳です。

 

この時に、言わされるフレーズがあります。

 

ぼく:(1度目ではないけど)揚げたてだよー!!!

ぼく:(1度目ではないけど)アツアツだよー!!!

 

間違ってはいませんが、社会的に正しいかは懐疑的に思いました。

 

なお、油を交換した回数は0回のため、油は真っ黒だったと記憶しています。

もしかしたら私が目を離している隙に油の換をしていたかもしれませんが、私はほぼ揚げ物作りに専念していたので0回が妥当じゃないかなと思います。

  私の学び

これら出来事での私の教訓は、いくつかあります。

 

1.屋台の商品は、イベント開始時が最も状態が良く、夕方や夜間になると信じられないような管理下での飲食物が提供されることがある

 

2.屋台の仕事を行う個人や法人は、本当にカタギではなさそうな人が存在する

3.屋台の仕事を行う人々の売り言葉を簡単に信じてはいけない

4.揚げ物の屋台の仕事は危ないのでしてはならない、売り手が危険なので近付いてはならない、飲食物そのものが不衛生な懸念があるため買ってはならない


世の中には真っ当に飲食物の提供をする屋台もあるのだと思いますが、真っ当な飲食物の提供をする屋台があるとするならば、別の場所で調理済みの物を扱うか、水道や清掃道具をキチンと用意しているか、使い捨てのものだけで調理行為をするといった非常に限られた方法になります。

浄水や下水の設備が不十分な時点で、一般的な飲食店よりも相対的に劣悪な環境になることは自然なことであり、屋台で調理されたものは一般的な飲食店よりも疑うにこしたことはありません。

この出来事のお陰で、私は屋台で飲食物を買えなくなりました。結果的に節約に繋がっており、資産形成も順調に進んでいるので良いことだと思っています。

皆の参考になれば幸いです。

 

  オススメ商品

ここからは完全に"おまけ"です。
以下は当時扱っていたと思われるから揚げですが、から揚げそのものに問題があったわけではありません。

 

から揚げ自体は美味しいので、家で安全に調理をしてみることをオススメします。

段ボールには入れず、手袋をしてから袋に書いてある通り170~180℃の油で4分ほど揚げて、二度揚げや三度揚げをせずに食べてみてください。


なお、揚げたあとの油は、数回ならば一般的に再利用される範囲なので、から揚げ後は分散して炒め物、パスタ、アヒージョ、チャーハン等に使うことで廃油を削減できます。