皆さんは東京都の小平市をご存知でしょうか?
ここは、皆が知るような名所に乏しい地です。
なんなら、昔は水に乏しい場所でした。江戸時代、そこに庄右衛門と清右衛門の兄弟が水を引いて玉川上水を作った訳ですが、43kmも続く水路ってフルマラソンレベルですよね。
現代人が聞いても偉大な功績だと思いますが、それで彼らは玉川という姓を与えられた訳です。
観光スポットとしては知名度が無いかもしれませんが、偉大な功績がGoogleマップで横長に続いている地が小平市なんです。
9市4区を横断しているので、小平市が占有するものではありませんが、ひたすらに緑と水が見える直線の道のせいか、ここを沿って移動することでメンタル的にも良い影響をもたらしている感じがします。
正直、小平市はあまり楽しい街ではありませんが、魅力もある街なので紹介させてください。
1.土地が平らである
地名から察しが付きそうですが、小平市は標高差がほとんどありません。
高齢者でも買い物がしやすく、自転車も立ち漕ぎの必要がありません。
2.交通の便は悪くない
小平市は、立川駅、高尾駅、新宿駅、東京駅、所沢などの大体の場所に乗り換えなしあるいは少ない乗り換えでアクセスが可能です。
ということは、"他の地域で遊び、小平で寝る"と、割り切ってしまえば、実のところ快適になります。
周りの素晴らしさを認めながら、自分の素晴らしさも認めるスタンスの方が精神的にも穏やかでいられます。私の出身は埼玉県ですが、埼玉県民は東京の属国のような感覚で生きていくので、この考えに同意できる人も一定数いると思います。
3.生活には困らない
スーパーや医療機関、中古屋、図書館や地域センターなどの公的サービスは、こちらが選べる程度には選択肢に恵まれています。
4.行政が健気
どことは言いませんが、周辺の自治体はふるさと納税の税収減の不満を声高にHPなどで公開しています。
小平市は、ふるさと納税のアピールとして地産のブルーベリーを活用したり、街の民間サービスをアピールしています。
大きくて面白いものが無くても、身の丈に合わせてキチンと街の魅力を発信する取り組みが年中行われています。
図書館では小平市の歴史に関する本が目立つ場所に置かれ、街中では地産のブルーベリーの宣伝や丸ポストを見かけます。
この健気さこそが、人々が小平市を応援して支えたくなるような要素だと思います。
5.物価が安い
目立たないせいか、不動産価格は基本的に控えめです。中古戸建ては2000万円台で買いやすいです。
ですが、開発がジワジワと進んでおり、何気ない場所が新築物件用の土地に変わったり、建物の建替えが続いています。
無名なまま続くかもしれませんが、住むには穴場だと考えられます。
6.空気や自然は悪くない
都心から小平市に来ると分かりますが、空気が相対的に綺麗で、緑も多少なりあります。
田舎に行き過ぎると熊のような恐ろしい動物と遭遇する懸念がありますが、小平市ではまずその心配はありません。
7.お店が広い
これはお店にもよるものの、天井が高くて客席も間隔が開いているお店が少なくありません。
青梅街道駅のサンマルクレストランやスターバックスなど、是非立ち寄ってみてください。