Dr.パルナサスの鏡 / 2009英加 | TDR&MOVIE

イメージ 1

Dr.パルナサスの鏡 / THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS

ロンドン。怪しげな雰囲気を醸し出す、移動式劇場の舞台に座る老人<Dr.パルナサス>。
博士の不思議な力は、観客たちを別の世界に引き込み、彼らの思い描く理想の世界をみせることができる。
ある日、偶然その移動式劇場の前に現れたトニーは、博士の娘ヴァレンティナに興味を持ち、
また、その怪しげな鏡の世界に惹きこまれるのだが、その鏡の世界には、とある秘密があった…

摩訶不思議世界を描かせたら…誰にも理解不能の世界を描かせたら…
テリー・ギリアム監督の右に出るものは居ない!?といっても過言ではない♪
そんなギリアム監督の世界観丸出し!!の今作。今回も、わけわかんない世界観全開!でした。
『ブラザー・グリム』でもそうだったけど、独特の解釈によるそのストーリーは、
理解しようとせずに、その世界観にむしろ自分が出演者と共に体感するのがベスト!

ちょっと不気味で薄暗い雰囲気いっぱいの世界観。ロンドンの町が、むちゃくちゃ薄汚く表現されています。
それでいて、とっても煌びやかで光溢れるアーケード街が登場したりと、明と暗が、交互に表現されていきます。
謎の鏡は、その明と暗を映し出す、不思議な鏡。
どんな世界を観ることができるか、どんな結末を迎えることができるかはその人次第。

怪しすぎる大道芸!?の呼び込みを思いがけず手伝うことになったのは、ヒース・レジャー扮するトニー。
記憶喪失の彼は、自分が何者かわからぬまま、博士の娘ヴァレンティナに助けられます。
思わず口と身体が動き、女性たちを虜にする…何者かわからない男トニーもまた、謎いっぱいの人。
一瞬いい人そうにも見えて、そしてインチキ臭くも見える…ヒースならではの茶目っ気もそこかしこに。
鏡の中の世界では、ヒース以外の3人の俳優さんが演じるわけですが、不思議と中にヒースが居るような感じに…
3人の俳優さんもまた、面白おかしく演じていました。

そのヒース亡き後、この作品を完成させるべく、彼の友人たち3人が代役にと名乗り出ました。
その出演料は、ヒースの忘れ形見への育英金となったとのこと。
トム・クルーズもまた、作品を気に入り出演交渉。
ギリアム監督は、ヒースと親交の深かった人に演じて欲しいと希望し、トム出演は幻に。
ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルという、俳優としての地位を確立した3人が、
ヒース・レジャーの演じるトニーの違う一面をそれぞれに演じるという、興味深い演出は、
ギリアム監督の世界観とまた、妙に合っていて、とても面白く観ることができました。
私があの鏡の中に入ったら、トニーは、どんな顔となって現れるだろう…興味津々♪

そしてヒロイン。
何とも絵本のような、不思議な色味の世界の中に、まるでCGのように映し出される少女ヴァレンティナにはリリー・コール。
まるで作られたような、個性的な顔つきがこの作品にとっても合っていました。
色々なコスプレ!?が、すごくステキで、かわいかったです。
それにしても顔が小さい…!

多くは無い出演者の中で一番私の中でお気に入りは、アントン役のアンドリュー・ガーフィールド。
『ブーリン家の姉妹』でもそうでしたけど、情けない役が良く似合いますねぇ笑
泣きそうなあの表情!不思議と、守ってあげたくなりますよ♪
そして忘れてはならない!?パーシー役のヴァーン・トロイヤー。
相変わらず、いい味出しまくりです。
彼ならではの役柄。彼でないと出来ないキャラクター。最後の最後まで最高でした。
Dr.パルナサス役のクリストファー・プラマーのダメおっさんっぷりも必見。

テリー・ギリアム作品を見るといつも思うこと…
何事において大事なことは…
お決まりのパターンにハマらない!常にイマジネーションを膨らませる!

監督 テリー・ギリアム
製作総指揮 デイヴ・ヴァロー 、ヴィクター・ハディダ
原作 -
音楽 マイケル・ダナ 、ジェフ・ダナ
脚本 テリー・ギリアム 、チャールズ・マッケオン
出演 ヒース・レジャ、クリストファー・プラマー、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレル、リリー・コール、アンドリュー・ガーフィールド、ヴァーン・トロイヤー、トム・ウェイツ
上映時間 124分
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id335026/