ホッタラケの島 遥と魔法の鏡 / 2009年日 | TDR&MOVIE

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ホッタラケの島 遥と魔法の鏡 / ISLAND of HOTTARAKE

忘れ去られたたくさんの品物で溢れたホッタラケの島で巻き起こる冒険ファンタジー。
16歳の遥は、幼い頃に母を亡くし、父親との確執に悩みながらも毎日をなんとなく過ごしていた。
ある時、神社の境内で不思議な動きをする生き物に出くわす。
興味本位に追いかけていくと…そこは、ガラクタで出来た街!
目の前に広がるガラクタの山。それは、人々がほったらかしていつか忘れ去られた物…
その中に、遥が亡き母にもらった、手鏡を見つける。

3DCGアニメーション?何だか、ゲームのような映像に、最初は慣れなく…
見慣れたPIXERのあのナチュラルな映像と比べてしまったのですけど・・・
ホッタラケの島という、ワクワクするよな街並みに、だんだんハマっていきましたよ。
ちょっと、『不思議の国のアリス』を髣髴するような展開。
さながら、遥はアリス。そして、ホッタラケの島のテオはウサギ??

小さな頃に大事にしていたはずなのに、いつの間にかなくなってしまって、
そして、いつしか忘れてしまったものって、思い起こせば色々あるかも。
それが、このホッタラケの島に運び込まれていたのだとしたら、それはそれで面白い♪
でも、あぁぁ!これ、あたしの!懐かしい!って、見つけたら取り返したくなってしまうだろうな。
それって、ちょっとエゴ!???

主人公の遥の声は綾瀬はるか。キャラ設定の段階から彼女を意識した雰囲気を受けました。
母親の死と父の忙しさから、心が離れ離れになってしまった父娘。
父は娘の顔色を伺い、彼女自身も毎日を悶々と過ごす。
思春期にありがちな、ちょっとわがままな振る舞いに、イラ!っとしちゃうのですけど…
かわいそうだなぁって思うことも。
このホッタラケの島に行くことで、彼女がいろいろなことを振り返り、そして大きく成長していく!
ありがちな展開かもしれないけれど、いつしか応援してしまうのでした。

あくまでもファンタジーに徹している作品。
ラストも、よかったね!って、あったかい雰囲気なのだけど、何かもうちょっとインパクトあるシーンが欲しかったかなぁ
悪い王様??男爵の扱いがかわいそうで…
なぜ男爵が男爵となったのか…彼の背景をもっと語って欲しかった。
それから、脇を固めるホッタラケの島の住人たちの生活をもっと見たかったです。
テオのお部屋にあったいろいろなホッタラケに興味津々となりました。

子供向けなようであって、実は大人向けなメッセージの含まれる作品。
いろいろな年代の人がそれぞれに、色々な思いを感じることの出来る作品。
ぬいぐるみのコットンがとってもかわい♪かったです。
私のホッタラケ…思い出さないから、何かほったらかしにしてるのだろうな…

監督 佐藤信介
製作総指揮 -
原作 -
音楽 上田禎
脚本 安達寛高 、佐藤信介
出演 綾瀬はるか、沢城みゆき、戸田菜穂、大森南朋、谷村美月、家弓家正、松元環季
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id333833/