この間、原作を読んだので、せっかくなので映画も･･･と。
原作のレビュー
http://blogs.yahoo.co.jp/mamiaugust/48813392.html
あの原作を読んでこその映画。
何の知識もないまま、この映画を観ると、まったく持って、薄っぺらい映画で終わってしまいそうで、もったいない。
それぞれの心の奥底にあるものを映像で表現するのはむずかしいと思うけれど、
あまりにも端折りすぎて…
原作ではもうちょっと壮大な感じでしたが、映画ではこじんまりした感じも…
原作ではこんな心情を描いていたなぁとか、こういう背景が彼や彼女にはあった･･･と、
自分の中で、原作の記憶を引っ張り出しながら、物語を広げながら観ていきました。
そうしてこそ、とってもとってもいい作品と思えそうです。
ラストのシーンもやっぱり、原作を読んでいないと全く無意味な感じがして仕方なかった。
せっかく118分もあるのに、描ききれていない所だらけで、もったいない映画でした。
ただ、真理子役の石田ゆり子さんは、とてもいい印象でした。
それから、千織役の尾高杏奈さんの役の演技分けが素晴らしかったです。
吉岡秀隆さんの、物悲しげな雰囲気もとても良かった。
主演3人のキャスティング、とてもハマっていたと思います。
山口県角島。この映画の撮影地とのことですが、いつか行ってみたい。
物凄く素敵な海岸のある、素敵な島でした。
この映画の魅力は、その空と海と大地の存在感だったと思う。
監督 佐々部清
製作総指揮 －
原作 浅倉卓弥
脚本 佐々部清
音楽 加羽沢美濃
出演 吉岡秀隆 、石田ゆり子 、尾高杏奈 、西田敏行 、松坂慶子 、中越典子 、鳥羽潤 、西村和彦 、小林綾子 、平田満 、石橋蓮司
上映時間 118分