明日を思い煩うことなく
1日も気の休まることのなかった昨年をなんとか越えて、
さあ新年から気持ちを新たに・・・・と思っていたのに、
新年からややこしい風邪をひき、高熱をおして仕事をしていました。
でも。
でもね。
わたしは元気なのです。体調がよろしくないだけなのです。
気持ちがなにかに負けることがもっともつらいこと。
年齢とか環境とか、そいういったことに気持ちが負けたり、
もうこのへんでいい、これでいい、そう思うことこそがつらいこと。
だいじょうぶ、オーケーオーケー、まだまだいけますよ~、
気持ちはそんな感じなのですよ。はいっ!。
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昨年12月より手術入院していました同居の実母が帰ってまいりました。
歩いております。坂道でも横断歩道でも。まだたよりないよちよち歩きではございますが。
それでも毎日がたのしいそうです。ものすごーーくしあわせだそうです。
毎日の”自主トレ”も欠かしません。
母が入院していた整形外科にはおどろきの人々がいました。
92歳。ひとり暮らし。男性。
庭の大木を切ろうとはしごに登り落下。
両足骨折。手術。リハビリ中。
食事の時にはいつも一番先に席につき毎食完食。
99歳。ひとり暮らし。女性。
股関節に人工関節を入れる手術。リハビリ中。
病院食では足りずに中華料理のチャーハンの出前を要求。
合言葉は「誰のためでもない、自分のためのリハビリだ~、せぇーの!」
92歳。ひとり暮らし。女性。
左膝関節に人工関節を入れる手術。リハビリ中。
病院にいながらにしてすてきなウィッグ着用、毎日薄化粧をしている。
食事は女性ではもっとも早く着席完食。
おしゃれな缶に小さな菓子類を入れてベッドサイドに飾っている。
一日にかならず2回、70歳の娘に「ごはんはちゃんと食べたの?風邪ひかないように」と電話。
年齢不詳。92歳の夫と愛犬と同居。女性。
交通事故による複雑骨折で大手術。リハビリ中。
食事は毎回完食。92歳の夫は急な長い坂をのぼって見舞いに来て洗濯物を持ち帰る。
20代。当該病院整形外科医師。男性。
高校生の時にバイク事故で両腕両足頭蓋骨他骨折と複雑骨折。
「あれ?生きてる!」といわれた大事故にみまわれ生還。
医師になろう!整形外科の医師になろう!
ということで整形外科の医師に。
母はたくさんの出会いを経験し、たくさんのお友達をつくって、
別人のように元気になってもどってきました。
人生とは長くたのしく充実したものであります。
明日を思い煩わずに今をたのしく重ねていきたいと申しております。
ご心配くださった方々に、この場をお借りしてお礼を申し上げたいです。
ほんとうにほんとうに、ありがとうございました。
ブレッド&サーカスでした。