前川ほまれ著『跡を消す』。

初読みの作家さん。

以前、ブロ友さんが紹介していて気になっていた作品。


フリーター生活を送る浅井は、たまたま入った居酒屋で知り合った笹川の会社「デッドモーニング」で働くことになった。

そこは、孤立死などの死に方をした人達の部屋を片付ける特殊清掃専門の会社だった。

死の痕跡が残された現場に衝撃を受けた浅井だったが、ある時、笹川の抱える苦しみを知り…。


印象的な言葉。


死んだ人間は成長することもなければ、新しいエピソードを作ることもない。停止したままだ。死んだ人間に唯一出会える場所があるとするなら、過去だけだ。


死はただの【点】でしかない。この世に誕生した瞬間も【点】でしかない。大事なのはその【点】と【点】を結んだ【線】なんだよ。生きている瞬間を積み重ねた事実が大切なんだ。


こういう仕事があるのは知っていたけど、この作品を通して、本当に大変なんだなと思いました。

結末は爽やかで救われた気がします。