『Seven Stories〜星が流れた夜の車窓から〜』。
ブロ友さんのレヴューで気になり読んでみました。
九州を走るななつ星にまつわるストーリー。
井上荒野
恩田陸
三浦しをん
糸井重里
小山薫堂
川上弘美
桜木紫乃
井上荒野さんの「さよなら、波留」。
一緒にななつ星に乗る予定だった夫が突然亡くなり、一人で参加した波留。
それを見守る亡き夫。
触れたくても触れられない。
そんな切なくもどかしくそして悲しい気持ちが伝わってきました。
糸井重里さんの随筆は、ななつ星の目的地はどこなのか?というような事を、自身の子供の頃の思い出に絡ませながら書かれていて、なるほどなぁと、面白かったです。
小山薫堂さんは、熊本出身でくまモンの生みの親と言われてますね。
小山さんの随筆も心に残りました。
桜木紫乃さん「ほら、みて」。
定年退職した夫と卒婚を切り出そうとする妻の旅。
お互い、言葉が足りなかったんだろうなぁと思う。
不満を正直に口に出しすぎると喧嘩になり家庭生活がスムーズにいかなくなる、だから言葉にせず抑え込む。
少しずつ溜まっていって、夫の定年後に卒婚や離婚があるのかな。
どのストーリーも、もっと若い頃ならたいして心に残らなかっただろう。
アラフィフの今だからこそ、文字にされていない登場人物のあれやこれやを想像して、グッとくるものがありました。
装幀・装画はクラフト・エヴィング商會。
確か以前読んだ『注文の多い注文書』。
小川洋子さんとの共著で知りました。
ななつ星、高価で競争率も高く。
夢のまた夢。
しかし、乗ってみたいなぁ。
九州にはSWEET TRAIN「或る列車」も走っています。
夫にななつ星の話をしたら、「きっと君は豪華すぎる食事を勿体ないからと無理して食べて、揺れる列車で具合が悪くなるのがオチだ」と言われてしまいました。
全くもってその通りな気がして反論できず。
