小川洋子著「注文の多い注文書」。
ブロ友さんが紹介されていて、題名が気になり読んでみました。
決して自分では手に入らないもの、探しているものが、クラフト・エヴィング商會に注文すれば必ずある。
人体欠視症治療薬、バナナフィッシュの耳石、貧乏な叔母さん、肺に咲く睡蓮、冥途の落丁など。
中でも、貧乏な叔母さんの話にひかれた。
シングルマザーの母をはやくに亡くし、祖父に育てられた僕。
読書家の祖父との、二人きりの穏やかな生活は、祖父の死とともに終わりをつげる。
僕は一人ぼっちになり、途方にくれ、嘆き悲しむ。
そんなとき、貧乏な叔母さんが背中に乗ってきた。
毎日毎日貧乏な叔母さんと一緒。
少しずつ祖父の死から立ち直っていき、ある日突然貧乏な叔母さんは消えてしまう。
その貧乏な叔母さんを探してほしいという注文。
注文書→納品書→受領書という形式で綴られており、とても不思議な作品でした。
そして、何とも言えない余韻を残しました。
ちなみに「貧乏な叔母さん」は、村上春樹氏の短編が源泉です。
書棚の奥から引っ張り出してきて20年ぶりに読んでいるところです。