カスタードクリームをつくるには
腕力が必要です。
卵、砂糖、牛乳と少しの粉だけでつくるのですが、
とても焦げやすいのです。
また、カスタードクリームがゆるいと
クリームパン生地がやぶけて
カスタードクリームがあふれ出て、
商品にならなくなってしまいます。
ずっと考えていました。
たくさんのカスタードクリームをつくるにあたり、
もうちょっと失敗を少なくしたい。
焦げないように作る方法はないのか。
ゆるすぎて使えないカスタードにならない方法は。
こんなに必死にかき混ぜて肩や腕が痛くならない方法は。
他・・・・。
ずいぶん失敗と研究を重ねて、
今年からやっと思いがけない新しい方法で
おいしくてよいカスタードクリームを
つくれるようになりました。
誰でも失敗なく
おいしいカスタードクリームをつくることができる方法
それを目指してやっとたどりつきました。
ブレッド&サーカスのポルトガル風クリームパンは人気商品です。
なぜポルトガル風かという疑問をお持ちの方も多いと思います。
初めのころはカステラのような生地に
カスタードクリームを入れていました。
カステラからの連想でポルトガル風という名前になりました。
かつて日本でエッグタルトと呼ばれて
一世を風靡した「パステル・デ・ナタ」が大ブームとなる前から
ブレッド&サーカスはパステル・デ・ナタを作っていました。
エッグタルトという商品名がとおりがよい時も
パステル・デ・ナタの商品名をとおしました。
もうすでにお客様に商品名としてパステル・デ・ナタが
浸透していたからです。
ポルトガル風クリームパンも
今はカステラのような生地ではなく、
どちらかといえばブリオッシュのような生地ですが、
かつての商品名「ポルトガル風クリームパン」で
とおしています。
最近パステル・デ・ナタを
また食べたいなあと思うようになりました。
もっと小さくして
もう少したっぷりのカスタードクリームを使って。
そう思うようになったのも、
カスタードクリームの作り方がかわったからでしょう。
研究して結果がでたときは
とてもうれしいです。