もう少し若い頃(40~50代)は、薬に対してそれほど気にならなかった。

「その症状(例えば頭痛とか)が良くなるならば飲んじゃえ」

って思っていた。子どもも産み終えた。もう私には、薬による負を次世代に繋ぐことはない。私だけで完結する問題だ。副作用も気にならなかった。

 

 ところが、ここ数年で、新聞の中に「医者が絶対に飲まない薬」とか「お勧めできない100の薬」なんて書籍広告が目につくようになった。年齢的な理由か?


 また、何人かの友人が

「お薬は絶対に飲まない」

と言う。そんなのを見聞きしたら自分も気になり始めた。

 

 私は60を超えて、継続して飲まなければならない薬が処方され始めた。それだって最初は

「ま!仕方ないよね」

で済んできた。が、年をとって、やっぱり私も少しでも健康で長生きしたいという欲が出始めたのかしら。


 薬反対派の方々は、

「異物を体内に入れるってことなのよ」

と声高らかに言う。だから、ワクチンなども打たないと。

「コロナの時はどうしたの?」

なんて意地悪な質問、私は控えた。彼ら、彼女らが接種したのを私は知っている。

 

 昨日、のどが痛くなり、ドラッグストアに行って風邪薬(錠剤)とのどに吹き付けるスプレーを購入すべく、その他洗剤や防湿剤などなど、カゴに入れてレジに並んでいた。

 

 ようやく自分の番になり、スタッフさんがピッピッとバーコードを読み込んだ。すると途中でラミネートの貼ったA4版の説明書きを手渡された。

「お薬について販売が厳しくなったので、これをお読みになってください」

 

 そんなこと、急に言われてできますか?私の後ろにも数人お客様が待っていらっしゃる。最初に言ってくだされば、もう少しきちんと読むつもりになっただろうに。時間をとるわけにはいかない。後ろの人に

「お先にどうぞ」

を言いたい気持ちがあったが、私の数点の商品は既にレジを通過し、そんなこともできない。


 5~6項目のうち、「大人です」ってとこと「同じような効能のお薬を併用しないように」みたいなところしか頭にはいらなかった。もういいや、って思って

「読みました」

って言っちゃった。ドラッグストアもこんなんでいいのかしら?私みたいなテキトー人間がいますよ。


 きちんと理解させたいならば、それなりの工夫をしなければいけないのではないかと思う。

 

 家に戻り、なんだか急に怖くなって、パッケージにあった「注意事項」を初めて?丹念に読んでみた。今までは、用法くらいしか注意していなかった。そしたら「以下の方は医師に相談してください」の中に、「高齢者」ってのがあって、驚いた。私、前期高齢者だ。


 市販のお薬、いつからそんなに厳格になったの?脅かされて、すっかり怯えた私は結局、薬を飲まなかった。ま、その程度の症状だったってことです。お金、勿体なかった。

 

 なるべく気をつけたいな。