何か物を手に入れるならば、そこには金銭の支払いが発生する。あ、中にはタダでもらえるものもあるけれど。お金を支払うものは、必要に駆られて、もしくは自分自身が欲しくて、ってことかな。どうしても必要なものは、それがある程度高額になろうが、どこかで折り合いをつけて購入する。そこにエネルギーは必要。
が、処分する、捨てるってのはもっと大変だってこと、気付いている人は少なくないと思う。我が夫、わかっていません。ほらほら、また愚痴になっちゃって、反省するんだけどね。
例えば、週に一度の買い物、夫は時々車出しをしてくれる。とても助かる。1週間分の食材だから、それなりの重さになるし、雨の日なんて、とんでもない。私は自転車でスーパーに行くが、それでも優に1時間は超える。
「車出すよ」
の夫の声が天使の声に聞こえる。ただ、夫はスーパーの駐車場で待っている。ラジオを聞いたり、スマホで動画を見たりしながら。
たまーについてきて、出来合いのお惣菜っぽいものをカゴに入れる。焼き鳥とか、コロッケとか。俵型じゃなくて小判型のそれをおやつとして食べたくなるらしい。
ところが、食べきれずにいつまでも冷蔵庫にある。
「忘れてたぁ~」
なんてこともある。私は意地でも捨てない。捨てるって、物を手に入れるよりとても難しい。それはただ単に燃えるごみとしてゴミ箱に放り込めばいいって作業だけではない。
食品は、衣類やその他の品々とは違う。電化製品ならば「故障した」、衣類ならば「体形に合わなくなった」「デザインが古くなった(飽きた)」「着古した」などなど、処分するにはそれなりの理由がある。けれど、食べ物は本来ならばすべて自身(ヒト)の身体のもとになるもの。そこに流行もないし、自分が購入したのだから好き嫌いも存在しないはずだ。本来、すべて口に入れなければならないものなのだ。それを捨てることになるなんて、心が痛む。あ、私だって野菜室の奥底から
「これはなんじゃ?」
ってものを見つけたことはある。反省する。
「自分で食べたくて買ったものは責任を持って平らげてね」
っていつも言っているんだけどね。
買うことより捨てることの方がどれだけ大変か、嫌な気持ちになるか、わかって!そしてこれも名も無き家事である。