孫Aくん、5、6歳の頃、なぜか折り紙にハマっていた。自分で折った鶴を見せてくれた。5歳の作品にしては立派だ。

 

これ、ぜーんぶ鶴なんですって😆

 

 そのうちに、

「おばあちゃん、一緒にやろう」

と言ってきた。弟Cくんが1歳、ママは目が離せない。Aくん、仕方なく相手をばあちゃんに求めた。


 鶴に感心した私は、スーパーで50枚入りなんていう折り紙を買いこみ、手ぐすね引いて待っていた。折り紙なんてそれほど高価なものでもなく、私だってその昔、やったことある。いくつかは覚えている。

「よーーーし、教えてやろうじゃないの!」

って気持ちだった。

 

 ところが、私が作るやっこさんだのお花だの小箱だの風船にはちっとも興味を示さない。

「おばあちゃん、タブレットに恐竜の折り方が出てるから、それを一緒に作りたい」

 

 恐竜?それにしても幼稚園児が「タブレット」なんて知っているの?ちょっと不安になったが、まあ、何とかなるでしょう。トプスだのザウルスだの言われて、YouTubeを開きました。

 

 もうね、複雑すぎてわかりません。私の知ってる折り紙とは大違いなのだ。別物、と言っていい。折っては拡げ、裏返しては折り。山折り谷折り、折り線をつけてそこに沿ってなんちゃら……。何度動画を巻き戻し、再生したことか。どうかすると、Aくんの方が、

「あ!これってこうじゃない?」

なんて私よりもサッと折ったりする。これは、なに?視覚認知?空間認知?理解?思考?私の脳のどこの部分が劣っているの?

 

 そして、たまにお嫁ちゃんも1歳のCくんを連れてきたりもする。たかが1歳、されど1歳、折り紙を持たせるくらいじゃ騙せない。Cくんもタブレットに触りたくて、寄ってきちゃう。私たちは落ち着いて作業ができない。

「ごめん、Aくん、今日はCくんがいるし、おばあちゃん、どうしてもわからないから、今度Aくんが来るときまでにがんばってやってみるよ。そして、Aくんに教えるよ。Cくんがいると、邪魔されてできないよね。Aくん1人で来てね。おばあちゃんお迎え行くわ」

 

 孫Cくんのせいにしながら、この言葉、何度も使ってしまった。時間はすぐに経っていく。やろう、やらなければ、と思っても折り紙宿題は後回し。6歳のAくんに嘘をついたつもりはなかったが。

「あぁ、まだできてないのに、もう1週間経ったかぁ」

お迎えに行くと言っておきながら、何もできてないから、それすらできず、結果、しびれを切らして、Aくん、ママと弟と我が家にやって来る。

 

 するとある日、ついに指摘されてしまった。

「おばあちゃん、いっつも『やっておくね、やっておくね』って言うけど、1回もできてないよね?今までそう言ってちゃんとやったことあった?」

 

 他人さまには、「可愛げのない子」と思われてしまうかもしれないが、ババ馬鹿と言われようが、その時はなぜか可愛くておかしくて、大笑いして涙が出てきた。6歳の孫にそんな物言いをされようとは……。ごもっともでございます。

 

 それから、私が忘れた頃、Aくんはまるで小学生の自由研究のように、恐竜をいくつも仕上げた。私がいなくてもできたじゃない。ママが手伝ってくれたかな?そして、ダンボールに貼った。まだ文字を書くのもままならなかったAくん、あの時はごめんなさい。

「将来、恐竜学者になんてなっちゃったらすごくない?」

なんて思った私を見事に裏切り、今、彼はスポーツに夢中だ。

「えっ?恐竜折り紙に興味をもった時期なんてあったっけ?」

って言いながら。

 

証拠が残っているよ☺️

字を解読するのが結構楽しかったよ笑い泣き