突然の母からの電話だった。耳の遠い母だが、電話で自分の伝えたいことだけをしゃべることはできる。私が質問してもそれには答えられない。会話は成立しない。

「beachan?ガスがつかなくなっちゃった。ちょっと火が出るけど、すぐ消えちゃうんだよ。見に来てくれる?食べること(料理ができない)が困る」

それだけで電話は切れた。

 

 翌日仕事が休めなかったので、妹に様子を見に行って欲しいとお願いした。ガス屋さんがすぐに来てくれた。すると、コンロの下に小動物のフンと思われる物がたくさんあり、配線がかじられていたそうだ。ネズミだ。すぐに新しいガスコンロを用意したいが、ネズミ対策もしなければ。

 

 こういう時に夫は大活躍だ。生まれ育った場所を離れていないので、地元ネットワークがとってもありがたい。幼馴染に小動物やハチの駆除、コロナなど感染症対策(消毒)をしている業者さんがいる。年に最低1回は数人でお酒を飲む、その仲間だ。いつだったかは、ハチの巣の駆除の際にもお世話になった。

「空いた時間にすぐに行くよ」

と言ってくれた。実家の近くにそういう業者さんも探せばあると思うが、やっぱり知った人にお願いするのが一番だ。

 

 翌日、キッチンと家の外回りを見てくださって、フンの様子や足跡から、やっぱり犯人はネズミだそう。しかし、新しいものではないとのことだった。以前からターゲットにされていたガスコンロがこの度、とうとうすっかり機能を果たさなくなってしまったということと考えられた。

 

 出入口として疑われた箇所は、キッチンにある分電盤だった。天井裏に繋がっていた(空洞があった)ので、ちょっと覗いたところの配線もかじられていた。

 

 電気屋さんに、できる範囲は直してもらった。が、天井裏の配線すべてを追うことはできない。そこは何かあったらその都度対応してもらうことになった。

「ブレーカーが落ちるから、そしたら私に連絡してくださいね」

ということで、まずは、ネズミは室内には出入りできなくなった。

 

 ガスコンロと分電盤の付け替え同時で、痛い出費となったが、仕方ない。これで母が安心して暮らせるなら……。ネズミ問題は解決したかに思われた。

 

 続きます