清水アキラさんのコンサートに行ってきた。過去にも行ったことがあったが、とにかく笑えるし、楽しめる。

 

 

 私の年頃の方なら、わかると思う。『ものまね四天王』と呼ばれ、コロッケさん、栗田貫一さん、ビジーフォーさん、そして清水アキラさん。ものまね番組が流行り、4人(4組)が競っていた。それぞれの特徴があったが、アキラさんはおふざけで笑いをとっていて、よく淡谷のり子先生に叱られていた。でも、当たり前だが歌はお上手で、真面目に歌ったときは

「やれはできるじゃないの!」

と言われることも又話題になっていた。

 

 正統派には目をつぶって聞き入り、唸る。が、昭和のバカバカしさが、 私には笑いとして単純に心に届く。なぜか飽きなくて、たまーに笑いたくなるとアキラさんが思い浮かぶ。お笑いも良いし、上手な歌が聴けるってのも良い。

 

 今回は息子さんとのジョイントコンサートだった。息子、良太郎さんは、薬物と傷害で逮捕された過去がある。それは決して許されることではなく、今も芸能活動として公には出ていない。

 

 アキラさんは子育てに厳しく、そんなところが息子を追い詰めたか、と反省しながらも事件後に歩み寄ることはしなかったようだ。一方の良太郎さんも1人で細々と路上ライブを始め、少しずつ彼の歌を聴いてくれる方を増やしていったと。真実はわからないが、良太郎さんがお父さんに頭を下げ、親子のコンサートが成立したようだ。

 

 さすがに70歳を超えたアキラさんに若い頃の声の勢いはないが、どこか嬉しそうな様子。

「息子に誘われなければ筋トレなんてしてなかった。好きな絵を描いてのんびり過ごしていた」

と。そして、コンサートのために毎日スクワットに励んだらしい。

 

 定番のアキラさんのセロテープネタに加えて、お客さんをこれでもかといじりたおして笑いをとる。トークも時事ネタを盛り込み上手に進行する。そして、良太郎さんの歌唱力には驚くばかり。前期高齢者なら誰でもが知る歌をものまねで披露してくれた。玉置浩二・布施明・福山雅治・沢田研二・尾崎豊・井上陽水・美空ひばりなどなど。時折親子デュエットが入る。

 

 狩人なんて高校時代には友人と「は~ちじちょうどの~♫」なんて声を張り上げて休み時間に歌っていたわ。そうして兄派弟派など好きなタイプを語り合ったのが今では懐かしい。いつも繰り返してしまうが、歌は、その流行った時代に人を連れ戻す。

 

 中学生の吹奏楽部とのコラボには感動した。毎年全国で金賞を受賞する学校だと聞いた。思い切り拍手をした。やはりオーケストラのもとでの歌はいいな。

 

 笑いの中にも親子の愛と努力を感じた2時間だった。