今ではPTAや父母の会など、だいぶ簡素化されているようだが、私たちの時代にはしっかりと存在した。その委員決めってのが大変で、誰もやりたくないからなかなか決まらない。

 

 どこの保育園、幼稚園、学校でも

「1人の子どもにつき、1回はやってください」

が決まりのようで、私は3人の子どもでいつやるか、予定表まで作ったものです。

 

 末っ子が幼稚園に入園してすぐにクラス委員に立候補した。拒んで拒んで会長なんて大役を引き受けざるを得なくなるより、さっさとちょい役に手を挙げちゃった方がいい。そうして私は「クラス委員」(仕事としてはラクと言われる)をお引き受けした。

「みんなに狡いって思われるかな?」

って気にするところが私らしい。

 

 最初の仕事は、保護者の親睦会の開催だ。5月の連休明けに行うことが多い。近くの公民館の1室を借りたりする。そしてその後クラスで問題が生じなければ、1年間「クラス委員」の仕事は無いに等しい。何か問題が起こってしまうと先生と保護者との架け橋というちょっと厄介な仕事が待っているが、そんなことはそうそう起こらないと聞いた。実際私もそんなことに発展しなかった。

 

 私は、人を喜ばせたり、人と違うことをやってみたりするのが好きだ。長男、長女でその「幼稚園の保護者親睦会」なるものは数回経験していた。参加費を徴収し、それを使ってお茶とお菓子を用意する。最初に一言ずつ全員が自己紹介をし、その後は近くの人との自由歓談で終わる。午前中の2時間ほど。そうそう、座席はくじ引きで決めることが多かった。

 

 私はその自己紹介にひと工夫した。前以て10人ほどのおかあさまに3択クイズを用意してもらった。そのクラスには、私にとって長男長女関係などで既に知ったおかあさま方が何人もいらした。その方たちに協力を求めた。そして、当日正解の多かった方3人に賞品を差し上げるというもの。と言っても100円均一で買う程度の物だけれど。

 

 けっこう盛り上がっていて、

「私の年齢はいくつでしょう?25歳、35歳、45歳」

なんていうボーナス問題や

「私の趣味は何でしょう?手芸、映画鑑賞、テニス」

とか

「私の生まれた時の体重は何gでしょう?2,300g、3,300g、4,300g」

とかね。


 私が忘れられないのが

「私の出身は千葉ですが、そのどこでしょう?イカ町、タコ町、カイ町」

って問題。正解は「たこまち」なんだけれど、その後、数回テレビで耳にした。事件の場所だったか、飲食店の紹介だったか?

「あっ!Sさんの出身地だ」

その都度思い出す。その時は「蛸町」だと思っていたけれど、「多古町」だったと後から知った。私にとっては忘れられない地名となった。

 

 今でも思い出して、面白かったなって思ってるけど、それは主催者である私の自己満足だわね。