次男が小学校に入学した年には長男が6年生になった。それはとてもありがたかった。心強い。長男の時には同じ幼稚園から同じ小学校に入学する子が少なく、特に同じクラスからは誰もいなかったので、それはそれは緊張していた。その小学校に入るのは私にとっても初めて同様。おしゃべりする人もいない。
それが、次男の時は門を入って校庭を歩いているとき既に校舎の3階の窓から長男やその友だち数人が笑顔で
「ワタル~!」
と言って手を振ってくれていた。次男も笑顔で手を振る。やっぱり同じ幼稚園からの友だちはいなかったけれど、6年生に、兄はもちろんのこと、それ以外にも知った顔があるって安心だ。
前日には、長男は新6年生ということで、翌日の入学式のためのお手伝いで登校し、次男が「1年2組」で「H先生」という情報を持って帰ってきた。夕食の時間に
「ワタル、クラスは2組で、先生はH先生という男の先生だからな」
と次男に向かって先輩ヅラをしていた。
当日、体育館で校長先生の挨拶やら、担任紹介があり、式が終わって各教室に移動した。
そして先生が
「私の名前、覚えましたか?わかる人いますか?」
と問うた。いえいえ、6歳の子が、初めての小学校登校の日、緊張している中で、たった1回披露された名前など、覚えられるはずがない。シーンとしている中、1人の男の子が手を挙げた。我が子、ワタル。
「はい、ごめんね。お名前がわからないけれど、手を挙げてくれたそこの男の子」
と、先生が手のひらを上に向けてワタルを指した。
「Hせんせい」
周りの親御さんたちから
「お~~~っ」
と歓声が上がり拍手までされた。
前日から聞かされていたから覚えていた先生の名前。6年間でワタルが一番輝いていた日だったな。
それにしても今気づいたが、丁寧な言葉の頭に「御」を付けるが、なんで「親御さん」なのだろう?なぜ親には下に付くのだろう?考えたこともなかった。AIさんに聞かなくっちゃ。