ここのところ、父の命日やらお彼岸もあって、お墓に行くことが重なった。
私の父の眠る墓地は、昔、地元の人たちが何軒か集まって、自治的に作ったようだ。ほんの数基があるだけで、お寺は別の場所にある。どのお名前も聞いたことのあるお宅で、家紋も同じことが多く、おそらく先祖をたどればほとんど一緒なのではないかと想像しちゃう。
一方、夫の実家の墓は、お寺もあり、 その数もとても多い。
そんなこんなで、私は実家の墓がある墓地へ行くと、いつもぐるりと見て回る。父は男兄弟が多く、本家はもちろんのこと、分家として叔父さんたちもそこに眠る。行けば必ず、手を合わせる。
墓誌を見て、本家のおじいちゃんおばあちゃんの命日や亡くなった年齢を毎回確認したりする。よそのお宅の墓誌まで拝見しちゃって、中に「俗名チヨ2才」なんてあると
「病気かな?今なら助かったかもしれない」
なんて考えてみたり。「昭和二十年」なんて見れば、
「戦争か……」
と目をを閉じてみたり。更地になっていれば
「あぁ、墓じまいなさったのかな?」
とか。
先日、夫にその話をしてみた。そしたら
「えっ?墓が好きなんておかしい。オレなんて墓地に行っても墓参りが済んだらサッサと帰ってくる。よその家の墓じろじろ見るのも失礼だよ」
と言われてしまった。
「いや、好きなわけじゃないけど‥‥‥」
「好きじゃなくてなんで長居するんだよ」
「‥‥‥」
でも、夫はお化けとか幽霊とかが苦手で、怖がりなのを私は知っている。
なんかね、それぞれ人生があって、短い人もいれば長い人もいて、どんな時代にどんなふうに生きたのかな?なんてちょっと思いを馳せてみたくなるのよ。そうして「おつかれさまでした」なんて顔も知らないお相手に言いたくなっちゃうのよ。
これっておかしいかな?