先月末、やっとおひな様を飾った。会うことができるのは1年に1回、この時期だけなのに、たったの10日余とは‥‥‥。ごめんなさいね。
私が生まれた時のものは、30年ほど前に処分してしまったので、自分用にコンパクトなものを自身で購入した。私はおひな様が好き。
父は私が10歳頃まで7段飾りのおひな様を毎年飾ってくれた。我が家はその役目は父親だったのだ。丁寧な父だった。
長女のおひな様を買ってくれたのも父だった。
孫にどうしてもママ(長女)のものが見たいと言われて一緒に飾りました。数年前のこと。
私が初めて飾った時、父は
「きれいに飾ってある」
とほめてくれた。ピンと張られた毛せん、お人形さんたちが斜めになったりしないように、間隔が同じになるように。小道具や桜、橘などの置き方。そこから10年ほどは毎年飾り、その後の片付けも丁寧に行った。
おひな様って不思議で、毎年大変な思いをして出し入れするからなのか、自分のものよりも娘のそれの方に愛着がある。父が長女(孫娘)のために買ってくれたと思うと尚更だ。
本当は今でも飾りたいのだけれど、その部屋と場所を夫が占拠し始めた。夫はものを増やすのが大得意!どんどん増えて、スペースはない。そうして私は自分用に簡単に飾れる小さなものを購入したのだ。夫のせいにしているが、本当はその飾りつけやお片付けが厄介になってしまったのかも。
そしたら、義娘のおかあさま、今でも毎年飾っているとのこと。40年間、毎年のことだ。頭が下がります。7段飾りのおひな様の出し入れは、結構な重労働だ。しかも70歳に手が届く年齢の私たちにとって。
同時にそれは、それだけ我が子を思う気持ちの表れのようだ。だって、離れて暮らす娘がこの時期に毎年里帰りするわけでもなく、誰に披露するでもない。義娘は、おじいちゃんおばあちゃんと同居でもあったし、周りのみんなにどれだけ可愛がられてきたのだろう。そう思ったら、私は義娘が悲しむようなことは絶対にしてはならないと強く思った。私にとって、孫と同じく、子どもと同じく、大事な義娘だ。
おひな様を出しながら、いろんなことを思った。明日はお節句。夫婦2人にはなんの予定もない……。

