この度、母の介護認定の見直しがあった。高齢者の見直しはそれほど頻繁ではないと聞いていた。が、母は、昨年1月に入院した。そうした場合、退院直後の認定結果が重くなりがちになる。そのため、見直しは1年後になるそうだ。

 

 今回、その結果は「要介護3」から「要介護1」になった。しかも次回の見直しが「半年後」と聞き、理由を尋ねてみた。すると

「介護度の見直しがこまめに必要な方、とされています」

とケアマネさんに言われ、

「なるほど、母は91歳だから、状態も急に悪くなることもあるし」

と私は頷いた。ところが、

「要支援になる可能性が高いようです」

って。えっ?これ以上母の成績が良くなっちゃうってこと?

 

 ちょっと~!家の中でも常に何かにつかまってよろよろと歩く直角ほどに腰の曲がった91歳の姿、想像してみてください。足はほとんど上がらず、すり足のよう。立ち上がるときなどは、以前お笑いネタにされていた「子ジカの出産」のようだ。


 確かに家の中のことは自分でこなせる。が、何においても やる事なす事人の何倍もの時間がかかる。生きていく上での最低限の事をやるだけで、1日が過ぎていく……。

 

 「要介護3」になると「出張調髪サービス券」というのがいただける。母の行きつけの美容室が坂を下ったところにある。シルバーカーを使っても危険極まりない。夫が車で連れて行くこともあったが、そのサービスを知り、この数カ月は、券を利用して、美容師さんが訪問してくれていた。それが使えなくなった。今後は、高いお金を支払って、家に来てもらうことにするしかない。そのチケットだけは欲しかったなあ。

 

 さらに「要介護3」というのは施設に入れるか否か、など、受けられるサービスに大きな違いがある境界のようだ。母は今のところは自宅を離れることはないと思われる。本当は、そうしていられることが最高の喜びだと受け入れなくちゃいけないとわかっている。が、私は人間ができていないから、アレコレ不満を言っちゃう。


 杓子定規に、要支援、要介護と、その度数を決めるのではなくて、それを目安としてその人に合ったサービスが受けられるといいのだが。介護度が重くても必要の無いサービス、介護度が軽いけれどこれだけはどうしてもお願いしたいこと、1人1人違う。でもそんな状態を看るなんてきめ細やかなこと、できないんだろうな。介護の世界、人手も足りないんだろうなぁ。


 食料品の消費税を無くす取り組み、ありがたいことではあってもどこかにしわ寄せは生じるはず。

「こういうことなのか、ここから絞り出そうというのか」

と思い始めた。そもそも選挙の際に消費税廃止、と聞こえの良いことを言う前に、それぞれがその財源をどこから引っ張ってくるのか、を訴えて欲しかったわ。それを指針としたかった。


「高齢者、早くいなくなればいい」

なんて言わないでよね。