年が明け、恒例の七福神巡り、今年はどこにしようかと、ネットで調べていた。私は初詣にはそれほどのこだわりがないのに、七福神はコロナ禍を除き、かれこれ10年以上続いている。毎年1月に、歩いている。1日で歩くのにはちょうど良い距離で、特別な観光地でもないので、おそらく一生訪れないであろう場所を散策することができるってのが楽しいのだ。なんでもない街中をてくてく歩く。お正月になまった身体を目覚めさせる。と言っても1万からせいぜい2万歩くらいだけれど。そうして、街の中華屋さんに入ったり、昔ながらの喫茶店でちょいとひと休みするのがまた乙な感じ。

 

 今年は『小石川七福神』に決めた。スタートは水道橋の東京ドーム内の総合案内所。そこで色紙を購入し、出発だ。最近は御朱印とは別に、スタンプが置いてあり、それを勝手に自分たちで押す形式が多い。私は御朱印帳もないし、まぁ言ってみればスタンプラリーのようなもの。

 

 小石川七福神は平成7年に始まったらしく、比較的新しい。そんなこともあってか、参加している人は少なくて、幟も立っていなくて、地図もわかりにくい。今年は夫と2人だったので、効率よく回れたが、私1人だったら倍の時間がかかっていただろうな。

 

 しばらくは街中を歩く。本当に鉛筆のようなビルがある。マンションも立ち並ぶ。日照権なんてどうなっているのかな?

「こんなところ、絶対に住みたくないよね」

と住めないくせに言う。1棟に一体どれだけのご家族が住んでおられるのだろうか?自然豊かな田舎だったら、軽トラック、自家用車、田畑用の働く車などをゆったりと駐車するほどのスペースかもしれない。ここにそれぞれ何十ものご家庭の生活があるのだと思うと、不思議な感じさえしてくる。 

 

 そのうち、静かな住宅街に入り、ひたすら歩く。アップダウンの多いところだった。文京区は文教地区と言われるとおり、学校も多かった。学芸大学付属、拓殖大学、筑波大学附属、お茶の水大学付属、まあなぜこんなにもそろったのか?

 

 ゴールは丸ノ内線の茗荷谷駅。ざっと1万2千歩の旅でした。お昼は夫の好物の鰻を食べて家路につきました。

 

 こうして今年も七福神を巡ったが、都内には30余のコースがあるようだ。今まで行ったところを除くと、あと18カ所。1年で1か所と考えると、私たち夫婦にとっては、84歳で終了となる。ま、それまでには新しいコースも増えるかもしれないが。

「ちょうど理想的な感じじゃない?そのあとぽっくりなんてさ!でも道半ばで断念、ってことも大いにありうるね」

こういうことをちゃっかり言えちゃう私。

「でも中には20キロコースなんてのもあるから、できるだけ長い距離のところから攻めなくちゃね」

って私に対して

「そうだなぁ‥‥‥」

と力なさげに夫が言った。手術後であること、父の介護、彼にはまだまだそれが重くのしかかっているようだ。

 

 さあ、健康に気を付けて、楽しい時間を過ごそう!