遅ればせながら、七五三の話題です。

 

 その昔、私が子どもの時、七五三は11月15日にこだわり、その年は平日であったために、私は幼稚園を休んだ。我が家は自営だったので、父が比較的自由にできた。だからそれも可能だったわけだ。弟が年子でもあり、数え年と満年齢でお祝いすれば一度に済むということで、2人一緒に神社でご祈祷してもらった。その写真には、主役と両親はもちろん、祖父母、伯父伯母、叔父叔母、近所の人までスーツ姿で写っている。何とも盛大だ。

 

 今では15日にこだわるご家庭も少ないだろう。パパママの仕事の都合で、大体がその近辺の土日になる。実際、娘家族は、小学校や保育園の行事の関係で11月末になってしまった。お天気にも恵まれ、佳き1日となった。この時期だから、と思ったが、結構多くのご家族が神社にみえていた。

 

 さて、孫Aちゃんがこの度着た着物は、私たち夫婦が娘に用意したものだった。

 

 今は亡き義母はとてもお着物が好きで、最初

「(孫の)お着物は私が用意する」

と言ってくれていた。長男の5歳のお祝いには羽織袴を購入したのは義母だった。私たちはすっかり甘えた。が、夫が

「サトミの着物は自分たちで買おう」

と言い始めた。私も賛成だった。お金に余裕もない若夫婦ではあったが、

「自分たちで準備しよう」

と。

 

 本当は、自分が7歳の時の物があったが、義母にそれを言うことはできなかった。実母はお手入れを怠ったのか、私の着物はシミが各所に見られた。さらに貸衣装という選択もなかった。

 

 当然、高価なものには手が出せない。私はお着物が好きだったので、売り場にあるものを片っ端から見ていた。やっぱり

「あ、これ素敵だなあ」

と思うものは高額だった。私たちは決められた予算の中から、何とか1枚を選び出した。

 

 すぐに義母に見せたところ、第一声

「あら‥‥‥。7歳なのだから赤いお着物を選べばよかったのに」

と、不満そうな顔をした。今は亡き義母は優しくて私は嫌な思いをしたことはほとんどなかった。が、この時のことだけは「七五三」ワードを見たり聞いたりするたびに思い出す。

「2人で選んだのね。良かったわね」

って嘘でも言ってほしかった。こんなことなら、義母に買ってもらえばよかったのか。

 

 そうして、今回孫Aちゃんは、私たち夫婦が選んだものを着たというわけだ。帯は私の7歳の時のものを締めました。着物は、デザインも流行もなく、長きにわたって受け継ぐことができる。それが、私が着物を好む理由の一つだ。

 

今から30年以上前の長女の写真

帯は60年前だわ花

   

 赤いお着物でもなく、高価なお着物でもないが、私は喜んだ。早く孫Aちゃんのお写真が届かないかなぁ‥‥‥。