私は、何か困ったことなどトラブルが発生した時に、それが解決したとしても、もっと良い方法があったのではないかと考えることが多い。
もっと早く解決できたのではないか?こんなに多くの人を巻き込まなくても良かったのではないか?私ができることは他になかったのか?
などなど、ま、言ってみれば反省するわけです。今後同じようなことが起こったら、以前より短時間でうまく解決しよう、と思うわけです。前向きな反省と思っています。そして、どうもそんなことを考えるのが好きなんだろうと、自己分析している。
夫には
「過ぎたことを何でそこまであれこれ考えるかねぇ?」
と呆れられますが、堂々と
「今度同じようなことが起こったら、どうしたらいいかを考えているわけ」
と言い返す。すると
「そんなことめったに起こらない」
と言われてしまう。
先日、実家に行った。義妹が日本に帰ってきていたので母と3人でおしゃべりをしていた。彼女は日本に戻るときは、自身の実家に寝泊まりする。やはり高齢のお母さんが一人暮らしをしている。
例によってボードゲームとトランプに興じた。数時間後、彼女は友人の家を訪れることになっていたようで、帰って行った。スマホを残して‥‥‥。
さて、こういう時、どうしたら良かったのか?私は彼女がすぐに気づいて
「実家のイエ電に連絡してくるだろう。もしかしたら、取りに来るかも」
と軽く考えていた。友人のお宅は実家からそんなに遠くはない。が、そう甘くはなかった。どうも忘れたことに気付いていないみたい。
私たちの共通の知人?としては、家族である彼女の夫(私の弟)と彼女のお母さん。が、米国在住の弟は真夜中でおそらく爆睡中だ。お母さん……は、母と同い年ということもあり、私の頭の中で勝手な思い込みが始まってしまった。失礼だが、対応は無理なのではないかと。耳も遠いとお聞きしている。
が、時間は刻々と経つ。私は、その後、整体の予定も入れていた。ダメもとで思い切って、ずっと前に登録していたお母さんの携帯に電話してみた。
が、お若い女性が出た。携帯を変えていたのだ。それにしてもよくぞこのご時世に知らない番号の電話に出てくださったものだ。簡単に説明をして丁寧にお礼を言って切った。
1時間が経ってしまった。夜の早い実母は5時を過ぎてそろそろ1日の終わりの行動を始めた。夕ご飯も終わり、雨戸を閉め、薬用クリームを手足に丹念に塗り始める。どれもとても時間がかかる。6時半にはベッドに入る毎日だ。
「おかあちゃん、ポストに入れておいてもいいかな?私もそろそろ家に帰らないと。そうすれば、おかあちゃんが寝ちゃっても大丈夫だからさ!」
私は一旦家に戻り、整体に行きたい。ところが
「そんな大事なものを入れないで!」
ピシャリとお断わられた。そうだよなあ。
ようやく思いついた。彼女の実家にお電話してみよう。最近は義妹は、もっぱらお母さんとの電話に携帯を使っているようだったので、もうイエ電は解約したと私は思っていた。
すると91歳にしてはとてもお若い聞きなれたお母さんの声。事情を説明すると
「あらまぁ。あの子は全く何をしているのかしら。ごめんなさいね。娘に取りに行かせます」
といとも簡単におっしゃって切られた。
えっ?えっ!私の携帯番号伝えなくていいですか?着信履歴ってモノを使いこなしていらっしゃる……?お友だちの家の番号、ご存知ですか?
ほどなくして私の携帯に義妹から電話があった。
結局解決したのは2時間後。どうすればよかったのだろう?義妹はひたすら謝っていたが、その間久しぶりに会ったお友だちとおしゃべりに夢中で、スマホを義実家に忘れたことなど、まったく気づいていなかったようだ。
忘れた人間は自分が不自由していなければ気づくことはない。反対の立場の人間は
「まず、これを解決しなければ自分の行動に移れない」
と気が気ではない。持ち歩いて遠出もできない。
まず、自分が忘れた立場だったら、と考えたのが
「スマホを持って外出したら、どこかに置き忘れていないかこまめに確認する」
ってこと。常にいじっている若者ならばすぐ気付くと思うが、私はあまり意識しないなぁ。今後気をつけようと思った。
忘れられた(?)立場だったら‥‥‥。お互いを知る人にまずは電話してみる。私は、義妹のお母さんが携帯を使いこなしているご様子をうかがっていたので、イエ電は既に使っていないのでは?と思い込んでしまった。さらに、実母と同じ年齢ということで、大変失礼ながら、連絡したところでことがうまく運ぶかどうか、疑ってしまった。思い込みって怖い。最初から、義妹の実家にとっとと電話すれば良かった。
ということで、素直に即座に両方の関係者に連絡をとる、当たり前だが、それしかない。
スマホは特別な持ち物だとあらためて痛感した。個人情報がたっぷり詰まった、様々なツールとして使えるもの。忘れると困るが、忘れられた人間はさらに困る。
アレコレ考えた割に結論は何とも普通だった。