学生時代のクラスメートが若くして亡くなり、たまに何人かでお墓参りに行く。ま、その後の飲み会がメインになりがちなんだけれど。「偲ぶ会」と称して集まる。

 

 お墓の前で

「あれっ?以前来た時と何か違う」

と思ったけれど、どこがどうかもはっきりわからず、お線香をあげて手を合わせた。すると1人の男性が

「あいつの家、姉さんが乗っ取ろうとしているらしい」

と言うではないの。何とも物騒なお話。彼らは学生時代から特に、仲良しだった。奥様とも交流があり、そんなこともあってか、彼は事情に詳しかった。

 

 そこで気づいた。前回お参りに来たときに見た「○○家之墓」と墓石に刻まれた文字が「ありがとう」に変わっていた。そういうことなの?

 

 私は最近思っていた。

「感謝」「和」「ありがとう」「夢」などなど。墓石にいわゆる「先祖代々之墓」のような文字が減っている。

「やっだ!家の乗っ取りが増えているの?」

 

 ではありません。例えば、そこのお宅に墓守をする方がいらっしゃらない場合、墓じまいというやり方もあるが、娘さんだの、遠い親戚だの、もしかしたら赤の他人でも将来そのお墓に一緒に入りたいと思う人がいて ご先祖さまを大事に思っている方がいらっしゃったら、それもアリなのではないか?その方々が墓守をしていつかそこに入れて欲しいと希望している。そういう場合に「○○家」でなくて、好きな文字を刻む。もちろん、好きな言葉を刻みたいからそのようにしたという方もいらっしゃるだろう。

 

 「○○家」を勝手に変えていいの?と思ったこともありましたが、友人の話に、色々なお墓のあり方を考えた私でした。