実家の母は、数年前に、まだ父が生きていた頃、夫婦そろって初めての介護認定を受けた。何かあった時、急にお願いしてもそんなにスムーズに事は運ばない。ということで、元気なうちに申請したのだ。とっくに80歳を越えていたけれど。

 

 その頃、母も腰は曲がって耳が遠くなっていたが、ほとんど日常生活でヘルパーさんにお願いすることもなく、父もデイサービスに通ってみたいといったレベル。2人の生活だったし、お互いに助け合いながらやっていた。私が頼まれたことをこなす程度で済んできた。父も母も支援から始まり、父は亡くなる少し前には要介護2がついていた。希望していたデイサービスも数回通っただけで、父はあの世へ行ってしまった。

 

 今回、母は入院したこともあってか、2つの病院で共に担当医から

「介護認定の見直しが必要です」

と強く言われた。入院前は「要支援2」ということだったが、母はちょっとした介護用品のレンタルのみで、生活していた。

 

 レベルは「支援」が1~2「介護」が1~5と、7段階に分かれている。それぞれ受けられるサービスが違ってくる。「要支援2」の母は先生の口調から、間違いなく「要介護」にはなるだろうと予想できた。

 

 するとケアマネージャーさんが代わるらしい。母は、他人が家に出入りすることが苦手だ。現在のケアマネさんは3人目で、やっと慣れてきたのに、又変更になるのか……。資格の関係からか、要支援者のみ担当のケアマネさんの場合は要介護者の担当はできないそうだ。

 

 私たち姉妹は、知らないことが多すぎた。

「居宅ですか?施設ですか?」

なんて聞かれて、あわてて調べ始める。聞いてみる。この年まで、母の介護について真剣さが足りなかった。ある意味幸せなことだった。

 

 そして、不満は言えないが、結果が出るまでに結構時間がかかる。結局、入院中にお知らせは届かなかった。ということでヘルパーさんは「要支援」と「要介護」の両方のプランを立ててくださった。

 

 退院後、結果が届き、何とびっくりの「要介護3」だった。それならば、とお風呂の介助をお願いすることになった。喜んでいる。お買い物もしていただきたい。が、母はそちらはあまりその気でない。その他も

「何だか悪いわねぇ」

と言う。1年後に介護申請の見直しがあるけれど、あまり利用が少ないと、認定結果が良くなる(下がる)可能性もあるのかしら?

 

 以前、友人が

「若い男の先生だと、義母が張り切っちゃって、いつもの様子と違う」

と悩んでいた。

「○○さん、今日は朝、1人で着替えをしましたか?」

と男の先生に聞かれて、

「ハイッ!」

と自信満々に答えるらしい。いつもはすっかり家族任せなのに。

 

 介護の認定結果は周りでお世話したり見守ったりする人、同居している人にとってはとっても気になるところ。

 

 友人は

「介護認定の日は、もうドキドキでさぁ。息子の受験より緊張したわ」

って、笑ったけど、重い言葉だ。