恒例の夫との七福神巡り、今年はどこにしようか、楽しみにしていたが、年明け早々から、親戚の不幸やら母の入院、コロナ騒ぎで、なかなか実行できなかった。

 

 楽しみと言っても私は神社仏閣が好きというわけでなく、御朱印に興味があるわけでもない。知らない土地を訪れ、正月のなまった身体に年始めのカツを入れる(歩く)という私独自の喜び方法。その町の風情を感じながら。

 

 ネットを見ていたら、ほとんどが成人の日辺りまでのご開帳期間となっている。が、『雑司ヶ谷七福神』が通年ご開帳となっていた。そこに決めた。ただ、事情で今年は私1人で巡ることになってしまった。なんたって、方向音痴な私だから、心配はあったが、行かれないことはあるまい。

 

 以前、子どもたちのスポーツの応援追っかけで、埼玉や神奈川、茨城、山梨の学校に何度も1人で電車とバスを乗り継いで出かけた。母には

「beachan、よく1人で行かれるねぇ」

と感心された。

「お金と口と耳があればどこへでも行かれる」

と自慢げに答えたなぁ。

 

 けど、最近は、スマホがあればどこへでも行かれる時代になった。道を尋ねる人なんてまずいない。それが、私にとって羞恥心を生む出来事になってきた。高齢者なんだから、堂々と聞けば良いのに、どこかで

「スマホ使いこなせます」

という自分をアピールしたいのか?プライド捨てれば良いのに、と自ら突っ込む。

 

 そして、ある1カ所に行くならば、駅やバス停からの道順だけですむ。ところが、七福神巡りは、7カ所巡らなくてはならない。私は地図が本当に苦手だ。

 

 結果、案の定、同じところをぐるぐる回り、道を聞くのも恥ずかしく、何とかなったのは最初の2か所ほど。スマホに頼らず(頼れない)、最後は案内所でいただいたオリジナル地図に記載のお寺や神社などの住所を手掛かりにするというなんとも原始的な方法。ビルに明記されている住所、電柱に貼られている緑のプレート(街区表示板というそうです)をキョロキョロしながら見つけつつ、目安時間の倍はかかったことだろう。

 

 それにしてもあーゆー手書き風の地図って目立つ建物が楽しくかわいらしく書いてある。公園や学校や公民館など。上手だなぁ、と思うが、私にとっては曲がるべき道の角に何があるか、を書いていただきたい。小さなお店の名前とか、マンションの名前とか。

 

 あ、そうですね、国土地理院の地図を持ち歩け!ですよね……。

 

 レトロな街並みから途中、若者で賑わう池袋も通り、雑司が谷霊園を抜けてひたすら歩いた15,000歩でした。

 

押印も苦手な私。弁財天でがっかりショボーン

 

 最後はどうしても乗りたかった都電荒川線に乗り、あの「チンチン!」を聞いて満足した。今はスタイリッシュな形も多いが、私はやっぱりこのタイプの路面電車が好きだ。

 

どうぞ、この電車はなくさないでくださいスター

 

 すると‥‥‥。雑司が谷の郷土玩具である『すすきみみずく』は、おかあさんの病気が治るようにと鬼子母神へ毎日お参りしていた娘へのお告げから誕生したという逸話があるそうだ。すすきの穂でみみずくの人形を作り、それを売っておかあさんの薬を買うことができたらしい。

 

案内所でポストカードをいただきましたグッド!

 

 ご開帳期間を考えて選んだ雑司が谷の七福神ではあったが、私にとっては、現在母が入院中であり、なんだか縁を感じた。

 

 どうか、母が元気になって戻れますように。