そろそろ作らなければならない時が来た。
国(議員)が、自分たちの政策活動費の使い途公開は10年後でも良いとしながら、マイナンバーカードで国民の情報を即座に入手しようとしているように感じる。強引な進め方にも、高齢者にわかりにくいことも私の不満の1つだ。マイナンバーカード(マイナ保険証)を持っていない人のために、資格証を作るって、また税金の無駄遣いじゃないの!それらに抵抗していたのだ。
が、パスポートも免許証もない私は、本人確認書類が何もないことになって、できないことが増えている。今までなら、健康保険証と何か他の1点、ってな感じで済んでいたのにね。写真付きの本人確認書類に慣れていない私は、どうにも恥ずかしいが、これを先延ばしにしていたら、もっとたるんだシミやしわの多い自分写真になっちゃうしなあ‥‥‥。
ということで、気持ちを固めた。私1人が反発しても事はどんどんと進んでいく。母のことに関しても代理で行うことが増え、私の「本人確認書類」が必要なことが多い。今までは何とかなってきたけれど、これからはそうは上手くいかないだろう。取り敢えず、保険証の紐付けは後回しにして、カードを作ることにした。
そうそう、そろそろ、ドコモショップでスマホの名義変更をしようと思っていた。その昔、「家族割」ってのがあって、家族5人でドコモにしたのだ。が、子どもたちがそれぞれ独立し、夫婦2人だけとなった。その間、夫はドコモからソフトバンクに変えて、スマホを作った。20年近く、夫はドコモのガラケーとソフトバンクのスマホの2台持ちをしていた。が、ガラケーで繋がっていた方々にもスマホの番号が浸透し、夫はこの度、ようやく解約の意思を固めた。
そうなったら、私のスマホも夫名義でなく、自身の名に変更しようとなったのだ。そもそもなんで最初に夫名義にしてしまったのか、悔やまれるところだが。おそらく、ガラケーが出始めて間もなく、たまたま夫婦でドコモショップを覗いていて、
「今ならすぐに作れます」
のスタッフさんの言葉につられ、
「携帯、作っちゃえば良いじゃん!便利だよ」
と夫に背中を押され、急遽購入契約したのだと思う。その際、自分の確認書類がなく、とりあえず、免許を持つ夫の名義で作ってしまったのだろう。
その当時は電話とメールができれば良かった。名義がだれであれ、不便はなかった。その後、ガラケーからスマホになり、どんどんと便利な機能がつき始めた。その利用許可を取ろうとすると、名義が自分ではないので、それができない……となった。そのたびに余計な作業が加わり、夫に確認電話が入るのも困りもの。
そしてショップに電話をした。ところが、今、名義変更に必要な書類は私みたいな人間にとっては、「マイナンバーカード」一択なんですって。持っていない私は、それを伝え
「保険証プラス住民票でどうでしょうか?」
「引き落とし口座を私の銀行口座にしますので、それでもだめですか?」
等々、粘ってみたけれど、ダメだった。
「絶対、お国に指示されている」
任意と言っておきながら、じわじわと真綿で首を締められているようだ。なんか、怒りが沸き上がり、夕食の際夫に話した。そして最後に
「マイナンバーカードを持っていないと離婚もできないじゃないの!」
って脅かしちゃった。
「なんで話がそこまでとぶんだよ」
と夫は驚いていた。
「だって、離婚したら、こういう名義変更が必要になるんでしょ?」
かわいそうに、夫は、とんだとばっちりを受けた。