中学受験真っ只中。既に結果が出ているご家庭もあるかもしれません。たった12歳の子たちが結果を求められることに挑戦するだけでもすごいことだと思っています。まだこれからのみなさんもどうぞ引き続き、体調などに気をつけて、力が発揮できますように。

 

 このタイトルをご覧になって大方の人は我が家の中学受験の経験談を期待なさったと思います。ごめんなさい、3人とも受験していません。

 

 夫は、地元愛が強く、自分や父親が卒業した小中学校に自分の子どもも通わせたいと強く希望していた。その地域で一緒に学んだ友人とは今でも付き合いがあり、親友だと私も認める間柄だ。その夫の考えと私も同じだった。私も公立小中学校の出身だった。

 

 我が子らが小学生の頃、30余名のクラスの中で中学受験をしたのは5人ほどだった。みな、4年生ごろから塾に通い始めていた。金銭的な問題は大きい。塾代、合格すれば、その後の中学の学費、そしてさらに高校と家計を圧迫するのは明らかだ。我が家にそんな余裕はない。

 

 ただ、もしも我が子が学区内の公立中学に通うのに何か問題があったとしたら、そこは親子で話し合って受験も考えたかもしれない。無理もしたかもしれない。が、幸い?何もなかった。

 

 息子が小学生の時、友達が遊びに来ていて、彼が言った。

「オカアに『もし、オレが中学受験したい、って言ったら、どう思う?』って聞いたらさあ、『私立中学はよっぽど頭のいい子か、よっぽどバカな子が行くところ』って言われた。オレってよっぽどバカじゃないらしい」

2人は笑っていた。ちょっと語弊があるが、息子とその友人との会話に耳を傾けていた私も笑った。

 

 そして、私は子どもが中学受験となったら、結果を求めすぎて、自分の行動に制限ができなさそう。自分のことは棚に上げて、

「もっと勉強しなさい」

って、いつか言っちゃいそう。今のパパママは、冷静に我が子の行動を見てあげられるのかな。

 

 そして、当時中学受験をしたある方の行動を見て感じたことがあった。

 

 ある日、小学校のPTA委員会の仲間でランチをすることになった。ある1人のママが行かれないと言う。その理由が

「高校生の長男が(中学受験で入学し、そのまま一貫高校で学んでいる)定期試験最中だから、お昼の用意もあるし、その後もしっかり勉強しているか見張っていないといけないのよ」

とのこと。私だったら、お昼代を渡して

「マックでも買って!」

でいいんじゃないかとその時は思った。

 

 そして行き着いた考えが、中学受験をしたら、子離れや親離れのきっかけの1つが消滅しそうだ、ということ。高校受験ならば、進学希望者は全員が受験するわけだから、その波に乗ればいい。親がつきっきりで勉強を見ることもなく、手も足も出せない。本人に任せるしかない。

 

 中学受験では、親の力が大きく必要とされる。塾への送り迎えに始まり、一緒に勉強に取り組む。少なくとも子どもが勉強している間に就寝にはならない。それをいつやめればいいのか、永遠に、とは言わないが中学高校と続いてしまいそう。結果、先ほど登場したママさんのようになる気がする。そして、それに反抗もしない男子高校生もすごいもんだわ。

 

 高校受験では、我が家は

「じゃ、母は寝ます。本日はこれにて閉店」

アリでした。

 

 「くそばばあ」呼ばわりはされなかったけれど、我が子らもどことなく反抗心が芽生え、会話も減った15歳がありました。そんな子どもらに対して

「今後は、求められたら手と口は出すが、それ以外は本人!」

と次第に思えるようになった自分がいた。

 

 さらに、3人ともスポーツをやってきた我が家、そのチームメイトが4年生の頃、

「ボクは中学受験をするので、今日で辞めます」

と言ってチームを離れていく姿を見てきた。1人だけではなかった。中には涙を流している子もいた。見たくない光景だった。

 

 そんな理由から、我が家の子ども達は中学まで公立学校で学びました。

 

 でも私は中学受験を否定しているわけではないです。子育てに正解はない。あくまでも、我が家はこれで良かったのかなぁ、と思っています。

     

 おわり