今ではすっかり耳にしなくなったけれど、私が子育てをしていた頃、その言葉は頻繁に使われた。
我が子らが通っていた小学校では、5年生になると移動教室というのがあって、2泊3日で施設に宿泊に行く。そして、その前には保護者説明会があった。皆さん真剣。特に第1子ともなれば。
次男の時のことだった。私は既に上の子で経験していたからちょっと余裕もあった。最後に先生が
「何か質問があればどうぞ」
と言った。するとサッと手が挙がった。過去2回、そんなことはなかったので、一体どんな質問かと思ったら
「うちの子は髪が長いのですが、どなたが結ってくれますか?」
だと。
長女の時、やっぱり女の子のママたちと髪の毛の話題になった。これを機会に短く切る子も多い。お風呂時間がとても短いと聞いたからだ。ドライヤーなどは使えない。地域の小学校が9月から順番に施設を使う。学校によっては11月に入り、寒い時期になる。濡れたままの髪で風邪をひかせたくない。始末ももちろん大変だ。
どうしても切りたくない子にはママが
「2日間、髪は洗えないよ。それでもいいのね?」
と何度も念押しをしていた。そして、少し前から自分で髪を結う練習をしていた。
我が家は第1子と末っ子は5歳差だ。単純に考えれば保護者の平均年齢が5歳若くなったということになる。このくらいでは「モンスター」とは言えないと思うが、私が
「はっ?」
と思ったのは間違いない。もちろん、他のママたちもあとで
「あれにはびっくりしたわね」
と噂していた。
さて今の保護者会ってどんな感じ?ちょっくら覗いてみたいもんだわ。